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HOKKAIDO KEIBA 2024

ノースクイーンカップ

H2

1800m

GDJ

ノースクイーンカップ

レースガイド

北の女王は夏の女王へ 熱く華やかな闘いに注目せよ

2002年創設。13年まではホッカイドウ競馬における唯一の3歳以上牝馬重賞として、文字通りに「北の女王」を決する1戦に位置づけられていた。14年よりブリーダーズゴールドCが牝馬限定のJpnIII競走に改められて以後は、同レースの前哨戦として設定された。また、10年からは世代別牝馬重賞シリーズ「GRANDAME-JAPAN」古馬シーズンの1戦として位置づけられ、同シーズンが春秋2期制に移行後は、同秋シーズンの3戦目として施行されている。女王への挑戦権を懸けた地元馬と、グランダム・ジャパンのポイント加算をもくろむ遠征馬による激戦が見どころだ。



★【GRANDAM-JAPAN2025 古馬秋シーズン】対象競走


★【カウントアップL(レディス)】対象競走


★1着馬の生産牧場に「ダノンスマッシュ」の2026年種付権利を付与【スタリオンシリーズ】


★1-3着馬に「第36回ブリーダーズゴールドカップ」(8月28日、門別競馬場)の優先出走権を付与

前年ハイライト

スタート直後の先行争いから抜け出したのはヴィヴィアンエイトとカーロデスティーノ。この2頭が3番手以下を大きく引き離す形で向正面に入りましたが、中団からポジションを押し上げたラブラブパイロが3コーナー手前で先頭に並びかけ、4コーナーではメイドイットマム・サンオークレアも先行集団に加わりました。ゴール前の直線は、ひと足先に抜け出したラブラブパイロを、内からメイドイットマムが、外からサンオークレアが追う展開に。しかし、結局ラブラブパイロが単独先頭のまま入線し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

4歳から6歳の馬が中心。過去5年の馬齢別成績を見ると、3歳の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)、4歳から6歳の馬は[5-5-5-26](3着内率36.6%)、7歳以上の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)です。7歳以上の高齢馬や、3歳勢は疑ってかかるべきかもしれません。

単勝1番人気の馬の成績がいまひとつ

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[0-1-1-3](3着内率40.0%)、2番人気から7番人気の馬は[5-4-4-17](3着内率43.3%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-19](3着内率0.0%)となっています。極端な人気薄の馬が上位に食い込めていない点や、単勝1番人気の馬が勝ち切れていない点を考慮するべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
2番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
3番人気 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
4番人気 0 1 2 2 5 0.0% 20.0% 60.0%
5番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
6番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
7番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
石川倭騎手に注目

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、石川倭騎手のみとなっています。なお、その石川倭騎手はここ5年連続で3着以内に好走しており、2024年もサンオークレアとのタッグで2着に食い込みました。当レースと非常に相性の良いジョッキーです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
石川倭 1 2 2 0 5 20.0% 60.0% 100.0%
松井伸也 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
桑村真明 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
小野楓馬 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
西啓太 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
宮崎光行 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
落合玄太 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
服部茂史 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
その他の騎手 0 0 1 21 22 0.0% 0.0% 4.5%
近年は特に前走好走馬が優勢

過去5年の前走着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-3-3-14](3着内率41.7%)、5着以下の馬は[1-2-2-25](3着内率16.7%)となっています。なお、2022年以降の過去3年に限ると、4着以内の馬は[3-2-3-7](3着内率53.3%)、5着以下の馬は[0-1-0-16](3着内率5.9%)でした。大敗直後の馬は強調できません。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 1 1 4 8 25.0% 37.5% 50.0%
2着 1 1 0 5 7 14.3% 28.6% 28.6%
3着 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
4着 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5着 0 1 0 8 9 0.0% 11.1% 11.1%
6着 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
7着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
8着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
10着 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
脚質も重要なポイント

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、1番手の馬は[3-3-0-2](3着内率75.0%)、2番手から3番手の馬は[1-2-2-9](3着内率35.7%)、4番手以下の馬は[1-0-3-28](3着内率12.5%)となっています。なお、2022年以降の過去3年に限ると、1番手の馬は[2-2-0-0](3着内率100.0%)、2番手から5番手の馬は[1-1-3-12](3着内率29.4%)、6番手以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)でした。先行力が高い馬ほど信頼できるレースと言えるでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 3 3 0 2 8 37.5% 75.0% 75.0%
2番手 1 1 1 5 8 12.5% 25.0% 37.5%
3番手 0 1 1 4 6 0.0% 16.7% 33.3%
4番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
5番手 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
8番手 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
10番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番手 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
12番手 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
13番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ヴィヴィアンエイト(牝4・齊藤正弘厩舎)



 7カ月の休養明けで臨んだエトワール賞(4月24日)は、牡馬の一線級が相手のうえ、27kg増の影響もあってか6着に敗れたものの、続くヒダカソウカップ(5月22日)では、馬体が絞れたことがプラスに働いたのか、勝ったポルラノーチェに最後まで詰め寄り3着と善戦していた。昨年の当レースは果敢に先行したが、直線では失速して7着に敗れた。その後は強敵を相手に、勝てないものの善戦を続けており、この1年での成長は確かなものがある。昨年のフロイラインスプリント以来の重賞制覇を狙える位置にはいるはずだ。


サンオークレア(牝6・五十嵐冬樹厩舎)



 昨シーズンにホッカイドウ競馬へ再転入し、ヒダカソウカップ・グランシャリオクイーンズと重賞を2勝。オフシーズンは園田競馬・田中一巧厩舎へ移籍し、レジーナディンヴェルノ賞(2月23日、高知競馬場)で重賞3勝目を挙げると、地元のJpnIII・兵庫女王盃(4月3日)では地元再先着となる4着。再び所属を北海道に移したJpnII・エンプレス杯(5月14日、川崎競馬場)も再度地方再先着の5着に入り、『グランダム・ジャパン」古馬春シーズン総合優勝の座に輝いた。新たな勲章を得たことは自身に繋がるはずで、昨年2着のリベンジを誓う。


ノッテルーナ(牝5・田中淳司厩舎)



 祖母は1996年にGIII・クイーンSを勝利したレインボークイーン。JRA在籍時にはダート1,700-1,800mで計2勝、2勝クラスでも最高で3着に入った実績を持つ。移籍初戦の「鹿部うまいもの祭り3周年特別」(5月7日)は8着と結果を出すことができなかったが、重賞初挑戦となったヒダカソウカップでは後方から脚を伸ばし、僚馬・ポルラノーチェから1馬身差2着に食い込み前進をアピールした。父・ルーラーシップという血統構成やJRA所属時の走りから、1ハロン延長は歓迎材料。自慢の末脚を生かし、重賞初制覇を狙う。


ポルラノーチェ(牝4・田中淳司厩舎)



 昨年のオフシーズンも積極的に他地区へ遠征し、11月のロジータ記念(川崎競馬場)では、NAR3歳最優秀牝馬を獲得したローリエフレイバーとクビ差の接戦を演じた。続くJpnIII・クイーン賞(2月11日、船橋競馬場)は強敵の壁に跳ね返されて7着と敗れたものの、今季は「白鳥大橋主塔登頂クルーズ特別」(4月24日)、ヒダカソウカップと連勝しており、各地の重賞戦線を転戦しての成長がうかがえる。父はキズナ、近親にダービー馬マカヒキがいる良血の持ち主で、伸び盛りの4歳馬。昨年4着からの上昇は十分に考えられる。


ラブラブパイロ(牝6・荒井朋弘厩舎)



 昨年の当レースでは、3コーナーで先頭に立つと後続の猛追を退け、キャリア27戦目にして重賞初制覇を挙げ、当レース4頭目の遠征馬による勝利を果たした。遠征への課題を克服したのは、大きな収穫となったことだろう。今回と同じ1,800mを舞台に争われた前走のルビー賞(7月1日、大井競馬場)は、23年の東京ダービー3着・ナンセイホワイトとの競り合いを制し、勢いは十分。10-12年に3連覇したショウリダバンザイ、17-18年の優勝馬ジュエルクイーンに続き、3頭目の当レース連覇がかかる。


※五十音順

※出走馬は7月10日現在の情報をもとにしております。