伝統の重みを胸に 王道を征く古馬の力走を見よ

1964年に「日本中央競馬会理事長賞」の名で創設され、88年の第25回より現在の競走名に改称された重賞競走。現存するホッカイドウ競馬の重賞のなかでは道営記念に次ぐ回次を数えており、札幌市の観光名所としても知られる北海道庁旧本庁舎の愛称を冠した競走は、かつて道営競馬が実施されていた札幌競馬場の名残を残すものとなっている。古馬中距離重賞路線の第2弾は、チャンピオンディスタンスとして名高い2,000mが舞台。コスモバルク記念から1ハロン延長され、勢力図がどのように変化するかが焦点だ。

★「カウントアップM(ミドル・マイル)対象競走」

★1着馬の生産牧場に「テーオーケインズ」の2026年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

スタート直後の先行争いからまずケイアイパープルが抜け出し、すぐ外の2番手をスワーヴアラミスが、さらに後ろの3番手をベルピットが追走する形で向正面へ。3コーナーでベルピットが先頭のケイアイパープルに並びかけ、単独先頭となった4コーナーで後続との差をさらに広げました。インコースを突いて追い上げたシルトプレがゴール前の直線入り口で2番手に浮上したものの、ベルピットの差は詰まらず、結局6馬身差で入線。上がり3ハロンタイム(38秒0)も出走メンバー中断然のトップだったベルピットが、自身7度目の重賞制覇を果たしています。

枠順が明暗を分ける可能性もありそう。過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から7枠の馬は[2-4-3-27](3着内率25.0％)、8枠の馬は[3-1-2-2](3着内率75.0％)です。今年も8枠に入った馬はしっかりマークしておくべきでしょう。

上位人気グループの馬が中心

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[2-4-3-6](3着内率60.0％)、4番人気から6番人気の馬は[3-1-2-9](3着内率40.0％)、7番人気以下の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0％)となっています。高額配当決着となる可能性は低いと見ておいた方が良いかもしれません。