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HOKKAIDO KEIBA 2024

グランシャリオ門別スプリント

H3

1000m

グランシャリオ門別スプリント

レースガイド

一瞬の流星は永遠に残る伝説へ ワンターンの速力勝負

2011年に創設された地方競馬スーパースプリントシリーズに合わせ、同年より1,000mのオープン特別として施行。15年からはH3格の重賞に格上げされ、回次も「第1回」としてカウントされることとなった。ホッカイドウ競馬の古馬重賞としては最短かつ、唯一の1,000m戦。ごまかしの利かない、およそ60秒間のスピード勝負は、ゲートが開いてからゴールまで瞬き厳禁だ。



★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「タワーオブロンドン」の2026年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタートダッシュを決めたオスカーブレインがまずハナに立ち、ストリーム・サラキャサリン・スティールペガサスらが先団を形成して3コーナーへ。ゴール前の直線入り口でオスカーブレインと後続の差が詰まり、残り200m地点を過ぎたところでストリームとスティールペガサスが抜け出しました。決勝線の手前で先に前へ出たのはストリーム。しぶとく食い下がったスティールペガサスの追撃を1/2馬身差で凌ぎ切り、自身3度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

内外極端な枠に入った馬は不振。過去5年の馬番別成績を見ると、1番の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、2番から7番の馬は[5-5-3-17](3着内率43.3%)、8番から11番の馬は[0-0-2-11](3着内率15.4%)です。今年も枠順が明暗を分けることになるかもしれません。

上位人気馬が強い

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気から2番人気の馬は[5-4-0-1](3着内率90.0%)、3番人気から4番人気の馬は[0-0-4-6](3着内率40.0%)、5番人気から7番人気の馬は[0-1-1-13](3着内率13.3%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっています。波乱の決着となる可能性は低いと見るべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 3 0 0 5 40.0% 100.0% 100.0%
2番人気 3 1 0 1 5 60.0% 80.0% 80.0%
3番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
4番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師と田中淳司調教師が好成績

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師・田中淳司調教師の2名となっています。ちなみに、両名の管理馬だけで3着以内馬15頭のうち11頭を占めていました。今年もしっかりマークしておきたいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 3 2 0 2 7 42.9% 71.4% 71.4%
田中淳司 2 2 2 4 10 20.0% 40.0% 60.0%
佐久間雅貴 0 1 1 4 6 0.0% 16.7% 33.3%
松本隆宏 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 0 0 1 23 24 0.0% 0.0% 4.2%
直近のパフォーマンスを素直に評価したい

過去5年の前走着順別成績を見ると、3着以内の馬は[2-4-2-8](3着内率50.0%)、4着以下の馬は[3-1-3-25](3着内率21.9%)となっています。なお、前走がダートグレード競走だった馬を除くと、3着以内の馬は[2-2-2-8](3着内率42.9%)、4着以下の馬は[0-0-1-23](3着内率4.2%)でした。格の高いレースをステップに臨む馬でない限り、大敗直後の馬は強調できません。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 1 2 0 1 4 25.0% 75.0% 75.0%
2着 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
3着 0 2 1 3 6 0.0% 33.3% 50.0%
4着 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
5着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 2 0 0 2 4 50.0% 50.0% 50.0%
8着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
10着 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
11着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
12着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
13着 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
14着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
15着 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
前走出走頭数も見逃せないポイント

過去5年の前走出走頭数別成績を見ると、9頭以下の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)、10頭以上の馬は[5-5-5-21](3着内率41.7%)となっています。前走が少頭数のレースだった馬は、過信禁物と見るべきでしょう。

表4前走出走頭数別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
6頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
7頭 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
8頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
9頭 0 0 0 7 7 0.0% 0.0% 0.0%
10頭 2 1 0 4 7 28.6% 42.9% 42.9%
11頭 1 1 2 5 9 11.1% 22.2% 44.4%
12頭 0 1 0 7 8 0.0% 12.5% 12.5%
13頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14頭 1 2 2 2 7 14.3% 42.9% 71.4%
15頭 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
16頭 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ケイアイロベージ(セ7・小野望厩舎)



 道営記念を連覇したクインズサターンの半弟で、JRA所属時にはGIIIユニコーンSで3着に入った実績を持つ。転入初戦のエトワール賞(4月24日)、続くアドマイヤマーズ・プレミアム(5月21日)はそれぞれ小差の2着と、当地門別での2戦はあと一歩の走りが続いているが、当地の白い砂への適性を示しているのは確かで、課題だった発馬にも良化の兆しを見せている。今回はデビュー以来初めての1,000mを克服できるかが焦点だが、豊富な実績をもってすれば、いきなり対応することも可能だろう。


シシャモフレンド(牝4・田中淳司厩舎)



 2歳時に今回と同距離の重賞・リリーカップに臨むと、後続に4馬身差をつけてデビュー2連勝を飾った。その後は気性面の幼さが顔をもたげ、重賞戦線でひと息の走りが続いたが、昨年夏から1,000mのB3特別戦で連勝を挙げた。今シーズン初戦のマクフィ賞(4月17日)では、前半3ハロン37.6秒-後半3ハロン36.6秒というイーブンラップでの逃げ切りを果たし、課題の精神面にも良化がうかがえる様子。重賞への挑戦は昨年のネクストスター北日本以来およそ1年ぶりとなるが、4戦3勝と得意舞台の1,000mは好条件だ。


ストリーム(牡4・田中淳司厩舎)



 昨年の当レースでは、古馬との初対決、デビュー戦以来の1,000mという条件ながら、好位の内から鮮やかに抜け出し、ネクストスター北日本に続く重賞連覇を果たした。今年初戦のエトワール賞で3着に入ると、続くオグリキャップ記念(5月15日)は8着と崩れる結果となったが、内枠で道中砂を被る形となり気持ちの面でスイッチが入らなかったのか、不完全燃焼の競馬だった印象。これが本来の力ではないだろう。走り慣れた地元に戻った今回は、当然巻き返しを期する1戦。連覇でキャリア6つ目のタイトル獲得となるか。


ドラゴンゴクウ(牡6・桧森邦夫厩舎)



 2歳時に門別競馬場・堂山芳則厩舎からデビューすると、ウィナーズチャレンジを制するなど3勝を挙げた。その後JRAへ移籍して主にダート短距離戦線で活躍し、3勝クラスまで出世を果たしている。今シーズンから活躍の舞台を再びホッカイドウ競馬に移すと、再転入初戦のエトワール賞ではいきなりの重賞挑戦ながら、上がり3ハロンメンバー中最速の末脚を発揮して5着に食い込んでいる。JRA在籍時の勝ちパターンも後方一気の差し切りだっただけに、デビュー戦以来の1,000mでスムーズに追走できれば、末脚一閃のシーンも見られそうだ。


トラジロウ(牡4・角川秀樹厩舎)



 今年初戦のエトワール賞は後方待機から伸びを欠き9着、前走の「丸くなるな、星になれ。特別」(5月8日)も先行してひと息の5着と、近況は本来の能力が影を潜めている印象はぬぐえないが、今回は2歳7月のオープン・ルビー特別(1着)以来となる1,000m戦に矛先を向けてきた。2歳時にイノセントカップ・ネクストスター門別を連勝、翌3歳時に星雲賞(7月11日)で後続に4馬身差をつけたパフォーマンスを考えれば、世代トップ級のスピードを備えていることは疑いようがなく、距離短縮がきっかけとなれば、復活勝利もあり得る。


※五十音順

※出走馬は5月29日現在の情報をもとにしております。