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2023.11.9(木)

道営記念

H12000m

レースガイド

夢を背に駆けた先に待つ大団円 2023門別最終戦

創設は1958年。80年代中盤までは、札幌競馬場での開催が主であった。97年の第40回に、現在と同じ門別競馬場・ダート2,000mの施行距離で初めて実施され、札幌競馬場・ダート2,485mで行われた2006・07年を除いては、この距離で定着している。02年の第45回からは、「ファン参加型の重賞競走を設定し、ホッカイドウ競馬をファンと共に盛り上げる」という目的のもと、ファン投票で出走馬を選出する形式になった。すべてのホッカイドウ競馬関係者が目標とし、またスタンドも1年で最高潮の盛り上がりを見せる1戦。開催最終日・最終レースに繰り広げられる頂上決戦に注目したい。



★『カウントアップM(ミドル・マイル)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「ルーラーシップ」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤から向正面にかけては、スタート直後の先行争いを制してハナに立ったエンリルを、シルトプレ・リンノレジェンドらが追う展開。3コーナーに入ると、先団から内を突いて押し上げたサンビュートがエンリルに迫り、そのままサンビュートが4コーナーで単独先頭に立ちました。ゴール前の直線半ばでは、好位を追走していたシルトプレ、中団から伸びてきたルールソヴァールがサンビュートに迫り、最後は3頭の追い比べに。しかし、結局サンビュートが2着のシルトプレに1/2馬身差をつけて押し切り、シーズン最後の大一番で重賞初制覇を果たしています。

データ分析

前走の内容を比較する際は、当時の人気もチェックしておきたいところ。過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[5-4-4-29](3着内率31.0%)、4番人気から9番人気の馬は[0-1-1-19](3着内率9.5%)、10番人気以下の馬は[0-0-0-3](3着内率0.0%)です。前走の時点で人気薄だった馬は、過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

上位人気の馬ほど信頼できる

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-3-0-3](3着内率70.0%)、3番人気から6番人気の馬は[1-1-5-13](3着内率35.0%)、7番人気以下の馬は[0-1-0-35](3着内率2.8%)となっています。超人気薄の馬が馬券に絡んだ例は少ないので、まずは前評判の高い馬に注目するべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 2 2 0 1 5 40.0% 80.0% 80.0%
3番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
4番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気 0 1 2 2 5 0.0% 20.0% 60.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
このレースと相性の良いジョッキーに注目

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上なのは、岩橋勇二騎手、落合玄太騎手、服部茂史騎手、宮崎光行騎手の4名となっています。なお、現役ジョッキーに限定した2017年以前を含む騎手別の通算勝利数を見ると、服部茂史騎手と宮崎光行騎手が3勝でトップタイ、井上俊彦騎手と落合玄太騎手が2勝で3位タイとなっていました。このレースに実績があるジョッキーの騎乗馬は、相応に高く評価したいところです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
落合玄太 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
阿部龍 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
岡部誠 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
宮崎光行 0 2 0 2 4 0.0% 50.0% 50.0%
岩橋勇二 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
井上俊彦 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
石川倭 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
服部茂史 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
吉原寛人 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
笹川翼 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の騎手 1 0 0 27 28 3.6% 3.6% 3.6%
どちらかと言えば外枠有利

過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から4枠の馬は[1-1-1-24](3着内率11.1%)、5枠から8枠の馬は[4-4-4-27](3着内率30.8%)となっています。内寄りの枠に入った馬は、やや疑ってかかるべきかもしれません。

表3枠番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1枠 0 0 1 5 6 0.0% 0.0% 16.7%
2枠 0 0 0 7 7 0.0% 0.0% 0.0%
3枠 1 1 0 5 7 14.3% 28.6% 28.6%
4枠 0 0 0 7 7 0.0% 0.0% 0.0%
5枠 1 2 3 3 9 11.1% 33.3% 66.7%
6枠 2 1 0 7 10 20.0% 30.0% 30.0%
7枠 1 0 0 9 10 10.0% 10.0% 10.0%
8枠 0 1 1 8 10 0.0% 10.0% 20.0%
勝ち切った直後の馬は堅実

過去5年の前走着順別成績を見ると、1着の馬は[3-3-2-9](3着内率47.1%)、2着から4着の馬は[2-2-2-24](3着内率20.0%)、5着以下の馬は[0-0-1-18](3着内率5.3%)となっています。前走好走馬、特に前走を勝ち切っている馬は、それなりに信頼できると見て良いでしょう。

表4前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 3 3 2 9 17 17.6% 35.3% 47.1%
2着 1 1 0 10 12 8.3% 16.7% 16.7%
3着 0 0 1 7 8 0.0% 0.0% 12.5%
4着 1 1 1 7 10 10.0% 20.0% 30.0%
5着 0 0 0 7 7 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
7着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
8着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

アナザートゥルース(セ9・田中淳司厩舎)※ファン投票第3位



 JRA在籍時にはダートグレード競走を2勝し、GI・チャンピオンズC(阪神競馬場)でも3着に入った実績を残した。その後船橋所属として5戦を消化し、今夏にホッカイドウ競馬へ移籍。オープン特別を3戦し、5馬身、8馬身、8馬身差と、いずれもワンサイドの走りを続けている。移籍後初の重賞挑戦が大一番となるが、ここも当然有力候補の一角だろう。


サンビュート(セ6・堂山芳則厩舎)※ファン投票第4位



 昨年は現役最終騎乗となった五十嵐冬樹騎手(現調教師)の渾身の手綱さばきに応え、10着に終わった前年の雪辱を果たし重賞制覇を飾った。南関東で4戦を消化後は、赤レンガ記念(6月22日)2着、沙流川賞(7月20日)1着、瑞穂賞(9月28日)1着と安定している。前哨戦を制した勢いを駆って、20・21年クインズサターン以来の連覇を狙う。


シルトプレ(牡4・米川昇厩舎)※ファン投票第1位



 3歳2冠とダービーグランプリ(盛岡競馬場)を制した昨年は、歴戦の古馬との激戦を半馬身差2着と善戦。今年はコスモバルク記念(5月11日)を圧勝した後に各地へ転戦し、エルムS(札幌競馬場)、日本テレビ盃(船橋競馬場)で連続5着と、JRA勢とも互角に駆けた。昨年以上にパワーアップを遂げた俊英が、ファン投票第1位の期待に応えられるか。


ハセノパイロ(牡8・桧森邦夫厩舎)※ファン投票第11位



 今回と同舞台の赤レンガ記念では直線で内々から抜け出し、18年東京ダービー(大井競馬場)以来、実に5年ぶりとなる重賞制覇を飾った。今年は【3-0-2-2】と崩れておらず、一時期の不振を脱した印象。瑞穂賞は4着だったが、1ハロンの距離延長は歓迎。佐賀の若武者・飛田愛斗騎手を背に、ここも上位進出をもくろむ。


ベルピット(牡3・角川秀樹厩舎)※ファン投票第2位



 今年は北斗盃(5月4日)、北海優駿(6月15日)、王冠賞(8月29日)を危なげない内容で完勝し、ホッカイドウ競馬史上3頭目の3歳三冠を達成した。前走のダービーグランプリ(10月1日、盛岡競馬場)は出負け気味ながら、ミックファイア・マンダリンヒーローという南関東の強豪に次ぐ3着。古馬を撃破し、真の王者を目指す。


※五十音順

※出走馬は11月2日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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