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2023.11.8(水)

道営スプリント

H11200m

レースガイド

短距離王の称号目指して チャンピオン決定戦

中距離路線の道営記念と並ぶ、古馬短距離路線の総決算として、2006年に創設。第3回までは旭川競馬場・ダート1,000mの条件で施行されていた。当初は10月前後に実施され、19年まではJBCスプリント指定競走に位置づけられていたが、20年からはその役割をウポポイオータムスプリントに譲り、シーズン最終週に施行時期が移動、1着賞金もそれまでの倍額となる1000万円になり、短距離界のチャンピオン決定戦としての位置づけが色濃くなった。今シーズンの短距離戦線を彩った快速馬たちによる、スピード勝負が最大の見どころだ。



★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「ファインニードル」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

好スタートを決めたアザワクがすぐに後続を引き離したものの、2番手のスティールペガサスらが少しずつ差を詰める形で向正面を通過。3コーナーから4コーナーにかけて再びアザワクがリードを広げ、アザワクが単独先頭、スティールペガサスが単独2番手でゴール前の直線に入りました。そのまま粘り込みを図ったアザワクに、残り100m地点のあたりでスティールペガサスが並びかけ、最後は逆に1馬身1/2の差をつけて入線。4連勝で自身2度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

施行時期が11月上旬となった2020年以降の優勝馬3頭は、いずれも前走を勝ち切っていた馬。過去3年の前走着順別成績を見ると、1着の馬は[3-1-1-5](3着内率50.0%)、2着以下の馬は[0-2-2-21](3着内率16.0%)です。今年も勢いに乗っている馬を重視した方が良いかもしれません。

上位人気馬はそれなりに信頼できる

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[3-3-1-3](3着内率70.0%)、3番人気から4番人気の馬は[1-1-2-6](3着内率40.0%)、5番人気から8番人気の馬は[1-1-2-16](3着内率20.0%)、9番人気以下の馬は[0-0-0-20](3着内率0.0%)となっています。前評判が高い馬ほど信頼できるレースと言えるでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1 2 1 1 5 20.0% 60.0% 80.0%
3番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
4番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
5番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
7番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
8番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0 0 0 1 1 0.00% 0.00% 0.00%
角川秀樹調教師と田中淳司調教師が好成績

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上なのは、角川秀樹調教師、田中淳司調教師の2名となっています。両トレーナーだけで3着以内馬15頭中12頭を占めていますし、今後もしっかりマークしておきたいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 3 2 2 2 9 33.3% 55.6% 77.8%
佐久間雅貴 1 0 0 5 6 16.7% 16.7% 16.7%
菅原勲 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
田中淳司 0 3 2 11 16 0.0% 18.8% 31.3%
松本隆宏 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
その他の調教師 0 0 0 25 25 0.0% 0.0% 0.0%
外寄りの枠に入った馬は堅実

過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から6枠の馬は[2-1-3-34](3着内率15.0%)、7枠から8枠の馬は[3-4-2-11](3着内率45.0%)となっています。外枠有利なレースと言って良いかもしれません。

表3枠番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1枠 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
2枠 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
3枠 1 0 0 5 6 16.7% 16.7% 16.7%
4枠 0 0 1 6 7 0.0% 0.0% 14.3%
5枠 0 0 1 7 8 0.0% 0.0% 12.5%
6枠 0 0 1 8 9 0.0% 0.0% 11.1%
7枠 3 2 1 4 10 30.0% 50.0% 60.0%
8枠 0 2 1 7 10 0.0% 20.0% 30.0%
施行時期が移ってからは5歳以下の馬が優勢

過去5年の馬齢別成績を見ると、5歳以下の馬は[4-3-2-14](3着内率39.1%)、6歳以上の馬は[1-2-3-31](3着内率16.2%)となっています。なお、施行時期が11月上旬となった2020年以降の過去3年に限ると、5歳以下の馬は[3-3-1-9](3着内率43.8%)、6歳以上の馬は[0-0-2-17](3着内率10.5%)でした。比較的若い馬を高く評価するべきでしょう。

表4馬齢別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
3歳 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
4歳 1 2 0 6 9 11.1% 33.3% 33.3%
5歳 2 1 1 6 10 20.0% 30.0% 40.0%
6歳 0 0 0 12 12 0.0% 0.0% 0.0%
7歳 1 0 1 8 10 10.0% 10.0% 20.0%
8歳 0 1 0 6 7 0.0% 14.3% 14.3%
9歳 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
10歳 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
11歳 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

クーファアチャラ(牝6・田中淳司厩舎)



 今シーズンは他地区にも果敢に遠征し、読売レディス杯(8月8日)、金沢スプリントC(10月8日)と、他地区の強豪を相手に軽快に逃げ切り2つの重賞タイトルを獲得した。最近は1周競馬に適性が向いているような感があるが、当地門別1,200mでも1、3、2着と馬券圏内を外しておらず守備範囲だろう。持ち前の快速を生かし、重賞連勝をもくろむ。


ジャスパーシャイン(牡6・佐久間雅貴厩舎)



 3年前の当レースでは、道中最後方から矢のような末脚を発揮し、歴戦の古馬を撃破した。21年のウポポイオータムスプリントを最後に勝利から遠ざかっているが、今年も北海道スプリントC(6月1日)4着、ウポポイオータムスプリント(9月14日)2着と重賞戦線を賑わせており、能力に翳りはない。破壊力抜群の瞬発力を武器に、久々の勝利を狙う。


スティールストーム(牡5・角川秀樹厩舎)



 昨年の秋から今季にかけ、1,200mのオープン特別を4勝小差3着と善戦し、ここにきて着実な成長がうかがえる。当地2度目の重賞挑戦となったウポポイオータムスプリントでも01年にエーデルワイス賞・北海道2歳優駿を連覇したフェスティバルを母に持つというホッカイドウ競馬ゆかりの血統が、年度末の大舞台で開花となるか。


スティールペガサス(牡6・角川秀樹厩舎)

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 今年初戦のエトワール賞(4月27日)を快勝すると、つづく北海道スプリントCも地方馬最先着の3着。クラスターC(8月15日、盛岡競馬場)も、高速決着のなか勝ち馬から1秒2差5着と善戦し、ダートグレード路線で活躍した。ウポポイオータムスプリントは夏負けの影響もあってか5着に敗れたが、連覇で復権をめざす。


リーチ(牡5・米川昇厩舎)



 今シーズンはオープン特別を7戦して【2-4-1-0】と全て馬券圏内に入っており、抜群の安定感を誇っている。気性面の難しさも手伝ってか、取りこぼすシーンもみられるものの、2走前のロードカナロア・プレミアム(8月31日)を4馬身差で圧勝したように、型にはまった時には強さを発揮する1頭。2歳時の鎌倉記念(川崎競馬場)以来の重賞Vを狙う。


※五十音順

※出走馬は11月2日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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