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2023.10.5(木)

ネクストスター門別

H11200m

レースガイド

夜空に広がる次世代の星 若き快速馬の総決算

全日本的なダート競走の体系整備により、今年から創設された重賞級認定競走。兵庫チャンピオンシップを頂点とする3歳短距離路線におけるホッカイドウ競馬所属馬の優良な素質馬を選定するレースとして位置づけられ、またシーズン最後の牡牝混合の2歳6ハロン重賞として、短距離の王者を決める意味合いが強い。全国各地で行われる2歳競走をピックアップする「未来優駿」にも加わっており、秋に控えるダートグレード競走を意識する快速馬にとっては、大きなステップともなりそうだ。



★『未来優駿2023』対象競走


★1着馬の馬主に「サンダースノー」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

データ分析

全日本的なダート競走の体系整備に伴い、本年から新設された重賞競走です。本稿では、当レースより前に門別ダ1200mで施行された2歳、かつ牝馬限定ではない重賞競走(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ)を集計対象とし、その傾向を紹介します。ちなみに、対象3競走の前走距離別成績を見ると、3着以内となった延べ9頭はいずれも1200mで、1100m以下の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)でした。前走が今回より短い距離のレースだった馬は、疑ってかかった方が良いかもしれません。

前評判が低い馬も侮れない

対象3競走の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[2-1-2-1](3着内率83.3%)、3番人気から10番人気の馬は[1-2-1-15](3着内率21.1%)、11番人気以下の馬は[0-0-0-2](3着内率0.0%)となっています。上位人気馬もそれなりに健闘していますが、現在のところ伏兵の台頭が目立っていると言って良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 1 1 0 3 33.3% 66.7% 100.0%
2番人気 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
3番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
4番人気 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
5番人気 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
6番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
9番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
桑村真明騎手・落合玄太騎手らに注目

対象3競走の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役ジョッキーは、岩橋勇二騎手・桑村真明騎手・落合玄太騎手の3名となっています。なお、このうち桑村真明騎手・落合玄太騎手の2名は、異なる複数の馬で馬券に絡んでいました。出走してきたらしっかりマークしておきたいところです。

表2騎手別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
岩橋勇二 1 1 0 1 3 33.3% 66.7% 66.7%
桑村真明 1 1 0 1 3 33.3% 66.7% 66.7%
阿部龍 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
飛田愛斗 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
落合玄太 0 0 2 1 3 0.0% 0.0% 66.7%
松井伸也 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
その他の騎手 0 0 0 11 11 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師・田中淳司調教師が好成績

対象3競走の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師・田中淳司調教師の2名となっています。いずれも異なる複数の管理馬が馬券に絡んでいましたから、このレース条件が合っていると見て良いのではないでしょうか。

表3調教師別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 2 1 0 4 7 28.6% 42.9% 42.9%
田中淳司 1 1 1 3 6 16.7% 33.3% 50.0%
桧森邦夫 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
松本隆宏 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
田中正二 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 0 0 0 11 11 0.00% 0.00% 0.00%
馬格が明暗を分けそう

対象3競走の前走馬体重区分別成績を見ると、450kg未満の馬は[0-0-1-8](3着内率11.1%)、450kg以上の馬は[3-3-2-10](3着内率44.4%)となっています。これまでの傾向を見る限りだと、小柄な馬は強調できません。

表4前走馬体重区分別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
420kg台 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
430kg台 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
440kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
450kg台 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
460kg台 2 1 0 3 6 33.3% 50.0% 50.0%
470kg台 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
480kg台 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
490kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

オスカーブレイン(牡2・角川秀樹厩舎)



 4コーナーで外に膨らむロスがありながら、2着馬に4馬身差をつけて逃げ切ったサッポロクラシックC(7月27日)の走りは印象に残るところ。続くイノセントC(9月7日)は4着だったが、僚馬ストリームに迫られるまでは上々の粘りを見せていた。ここも自らのスタイルである徹底先行に持ち込み、上位進出を図りたい。


シシャモフレンド(牝2・田中淳司厩舎)



 デビュー2戦目のリリーC(7月13日)では、抜群のダッシュから終始後続を寄せ付けず、1,000mを1分00秒9の好時計で圧勝した。1,200mに距離を延ばしたフルールC(8月24日)は、内枠でハイラップを刻まざるを得ない展開もあってか3着に失速したが、2度目の6ハロン戦で慣れが見込めそう。牡馬顔負けのスピードを武器に、巻き返しを図る。


ストリーム(牡2・田中淳司厩舎)



 デビュー戦から今年最初のJRA認定ウィナーズチャレンジ(6月8日)、世代最初の重賞・栄冠賞(6月27日)と、3連勝で重賞制覇を飾った。続くイノセントCは、2カ月少々の休み明けの影響もあってか2着に敗れ、デビューから初めて土がついたが、使われた今回は上積みが見込めそうだ。前走の敗戦を糧に、王座奪還を期する。


トラジロウ(牡2・角川秀樹厩舎)



 デビュー2戦目のJRA認定アタックチャレンジ(5月18日)で初勝利を挙げた際は、ゲートで若さを出す面もみられたが、そこからメキメキと力をつけて4連勝。前走のイノセントCでも、重賞初挑戦ながら直線で力強く反応し、ストリームに2馬身半差をつけた。破竹の勢いそのままに重賞連覇を飾り、「北の2歳短距離王」の座をあらためて証明したい。


モノノフブラック(牝2・松本隆宏厩舎)



 1,000mのJRAフレッシュチャレンジ(6月15日)を勝利すると、オープン特別で3、2着と善戦を続けた。重賞初挑戦となったイノセントCでは、紅一点ながらも中団から脚を伸ばし、3着と善戦している。デビュー2戦目のルビー特別(7月18日)と比較すると、トラジロウとの着差を1秒以上詰めている点からも成長がうかがえ、ここも上位進出を狙える。


※五十音順

※出走馬は9月28日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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