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2023.9.14(木)

ウポポイオータムスプリント

H21200m

レースガイド

めざすはそれぞれの頂点 猛スピードで駆け抜けて

競走名の「ウポポイ」はアイヌ語で「大勢で歌うこと」の意。白老町にある、同名の「民族共生象徴空間」がオープンした2020年に創設された。6月の北海道スプリントカップ以来となる古馬6ハロン重賞は、年度末の短距離走者決定戦・道営スプリントへの前哨戦に位置づけられるとともに、JBCにおいて地方競馬各地区の有力馬を選定するための指標となる「JBC指定競走」にも位置付けられている。それぞれの道を目指す快速馬たちによる、スピード比べに注目したい。



★JBC指定競走(JBCスプリント)


★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1-2着馬に「第18回道営スプリント」(11月8日、門別競馬場)の優先出走権を付与


★1着馬の生産牧場に「ビッグアーサー」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

ダッシュ良くハナを奪ったアザワクが、2番手のクーファアチャラらを従え先頭で向正面を通過。3-4コーナーでスティールペガサス・ジャスパーメジャーが先行する2頭に迫ったものの、アザワクが先頭を、クーファアチャラが2番手をキープしたままゴール前の直線に入りました。その後も続いたアザワクとクーファアチャラの追い比べに、残り100m地点のあたりで外から迫ったのがスティールペガサス。2頭をかわし切ってからさらに突き放し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

2020年に創設されたばかりのレースですが、馬格がひとつのポイントと言えそう。過去3年の前走馬体重区分別成績を見ると、510kg未満の馬は[2-3-3-11](3着内率42.1%)、510kg以上の馬は[1-0-0-12](3着内率7.7%)です。大型馬は過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

これまでのところ上位人気馬が堅実

過去3年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[2-0-1-0](3着内率100.0%)、2番人気から4番人気の馬は[1-2-2-4](3着内率55.6%)、5番人気から7番人気の馬は[0-1-0-8](3着内率11.1%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)となっています。まずは前評判の高い馬に注目するべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 0 1 0 3 66.7% 66.7% 100.0%
2番人気 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
3番人気 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
4番人気 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
5番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
田中淳司調教師らが好成績

過去3年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上なのは、角川秀樹調教師・田中淳司調教師の2名となっています。2020年1着のメイショウアイアン、2020年3着のソイカウボーイ、2021年2着のイダペガサス、2022年3着のクーファアチャラと、異なる4頭の管理馬が3年連続で3着以内に好走している田中淳司調教師は、特に相性の良いトレーナーと見て良さそうです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
田中淳司 1 1 2 4 8 12.5% 25.0% 50.0%
角川秀樹 1 1 1 1 4 25.0% 50.0% 75.0%
佐久間雅貴 1 0 0 5 6 16.7% 16.7% 16.7%
松本隆宏 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
その他の調教師 0 0 0 12 12 0.0% 0.0% 0.0%
高齢馬は割り引きが必要

過去3年の馬齢別成績を見ると、6歳以下の馬は[2-3-3-11](3着内率42.1%)、7歳以上の馬は[1-0-0-12](3着内率11.1%)となっています。馬齢が7歳以上だったにもかかわらず3着以内となったのは、現在のところ2020年1着のメイショウアイアンのみ。高齢馬は強調できません。

表3馬齢別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
5歳 1 1 2 4 8 12.5% 25.0% 50.0%
6歳 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
7歳 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8歳 0 0 0 3 3 0.00% 0.00% 0.00%
10歳 1 0 0 3 4 25.00% 25.00% 25.00%
11歳 0 0 0 1 1 0.00% 0.00% 0.00%
前走好走馬が強い

過去3年の前走着順別成績を見ると、2着以内の馬は[2-3-3-8](3着内率50.0%)、3着以下の馬は[1-0-0-15](3着内率8.3%)となっています。前走の着順が3着以下だったにもかかわらず3着以内となったのも、現在のところ2020年1着のメイショウアイアンのみ。直近のパフォーマンスを素直に評価するべきレースと言えるでしょう。

表4前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 1 2 2 4 9 11.1% 33.3% 55.6%
2着 1 1 1 4 7 14.3% 28.6% 42.9%
3着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
4着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
5着 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
6着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
7着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ケイアイターコイズ(牡7・安田武広厩舎)



 今年2月のJRAオープン特別・令月S(中京競馬場)を勝利。続くフェブラリーSは13着だったが、GIのメンバーでも前に行く脚は見せていた。転入初戦の「教養センターで騎手を目指せ特別2」(8月17日)も、2着馬の末脚を1/2馬身差凌いで1着でゴール。実績は重賞のメンバーでも互角以上だし、当地で一度使われた上積みも見込める。


ジャスパーシャイン(牡6・佐久間雅貴厩舎)



 一昨年の当レースでは、大外一気での追い込みという勝ちパターンで鮮やかな勝ちっぷりを見せた。その後2シーズンは白星を挙げるに至っていないが、今年はエトワール賞(4月27日)、北海道スプリントC(6月1日)で連続4着と、持ち前の末脚に翳りは見られない様子。ここも自分のレースに徹して、およそ2年ぶりの勝ち星をつかみ取る。


スティールペガサス(牡6・角川秀樹厩舎)



 昨年の当レースで待望の重賞初制覇を飾ると、続く道営スプリントも連勝し、一気に短距離路線の頂点に輝いた。今年も北海道スプリントC(6月1日)3着、盛岡競馬場へ遠征したクラスターC(8月15日)も高速決着のなか5着に善戦するなど、短距離界ではもはや全国区と言っていい存在。当レース史上初の連覇で、王座防衛への足掛かりを作る。


スティールルージュ(牝4・角川秀樹厩舎)



 これまで門別・南関東で重賞を5勝。ヒダカソウC(5月25日)5着、ノースクイーンC(7月6日)9着と、再転入後2戦はひと息だったが、1,200mに矛先を向けた「教養センターで騎手を目指せ特別」(7月19日)で再転入後初Vを挙げた。2歳時から活躍を続けてきた実績を生かし、牡馬の快速馬に立ち向かう。


スマートダンディー(牡9・田中淳司厩舎)



 JRA在籍時には10勝を挙げ、昨年の北海道スプリントCではダンシングプリンスからクビ差の2着と善戦した。ホッカイドウ競馬へ移籍後も、グランシャリオ門別スプリント(7月4日)で3着、続くクラスターCではスティールペガサスから2馬身差6着と、9歳馬だが衰えはみられない。経験豊富な古豪が、悲願の重賞初制覇を狙う。


※五十音順

※出走馬は9月7日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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