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2023.9.7(木)

イノセントカップ

H31200m

レースガイド

若駒が秘める無限の可能性 スピード自慢が集結

2001年、門別競馬場・ダート1,200mの条件で第1回が行われる。翌02年の第2回から08年の第8回までは旭川競馬場・ダート1,500mで施行されていたが、09年からは現行の門別1,200mに再変更されている。今年は新設重賞・ネクストスター門別を1カ月後に控えた時期の1戦となり、ひと夏を越して2歳6ハロン重賞戦線の勢力図に変化があるかが焦点になるだろう。



★1着馬の馬主に「シャンハイボビー」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制したスペシャルエックスがまず先頭に立ち、メンコイボクチャンが2番手を、ピーストークスが3番手を追走する形で3コーナーへ。3コーナーから4コーナーではデステージョらも差を詰めてきましたが、スペシャルエックスが先頭、メンコイボクチャンが2番手のままゴール前の直線に入りました。その後もスペシャルエックスとメンコイボクチャンの追い比べが続き、最後は2頭が並んで入線。結局スペシャルエックスがクビ差だけ追撃を凌ぎ切り、無傷の3連勝で自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

ジョッキーに注目するのも面白そう。過去5年の騎手別成績を見ると、阿部龍騎手が[0-0-2-3](3着内率40.0%)、岩橋勇二騎手が[1-2-1-0](3着内率100.0%)、桑村真明騎手が[1-2-0-2](3着内率60.0%)、服部茂史騎手が[2-1-1-0](3着内率100.0%)、宮崎光行騎手が[1-0-1-1](3着内率66.7%)となっており、その他の騎手は[0-0-0-20](3着内率0.0%)です。今年もこのレースと相性が良いジョッキーをしっかりマークしておきましょう。

単勝2番人気以内の馬は堅実

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-1-3-2](3着内率80.0%)、3番人気以下の馬は[1-4-2-24](3着内率22.6%)となっています。人気薄の馬が上位に食い込んだ例も少なくないとはいえ、前評判の高い馬は素直に押さえた方が良いかもしれません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 1 1 5 40.0% 60.0% 80.0%
2番人気 2 0 2 1 5 40.0% 40.0% 80.0%
3番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
4番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
5番人気 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
6番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
7番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
10番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師・田中淳司調教師が好成績

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師・田中淳司調教師の2名となっています。この2厩舎だけで3着以内馬15頭のうち10頭を占めていますから、引き続き注目しておきたいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
田中淳司 2 1 1 1 5 40.0% 60.0% 80.0%
角川秀樹 1 3 2 4 10 10.0% 40.0% 60.0%
松本隆宏 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
齊藤正弘 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
堂山芳則 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 1 0 0 19 20 5.0% 5.0% 5.0%
3着内率が高いのは内寄りの枠に入った馬

過去5年の馬番別成績を見ると、1番から6番の馬は[4-4-5-15](3着内率46.4%)、7番から16番の馬は[1-1-0-11](3着内率15.4%)となっています。どちらかと言えば内枠有利なレースと言えるでしょう。

表3馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
2番 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
3番 0 3 1 1 5 0.0% 60.0% 80.0%
4番 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5番 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
6番 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
7番 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
8番 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
10番 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11番 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
少頭数のレースを経由してきた馬は不振

過去5年の前走出走頭数別成績を見ると、10頭以下の馬は[2-1-1-18](3着内率18.2%)、11頭以上の馬は[3-4-4-8](3着内率57.9%)となっています。なお、2020年以降の過去3年に限ると、10頭以下の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)、11頭以上の馬は[3-3-3-6](3着内率60.0%)でした。前走が少頭数のレースだった馬は強調できません。

表4前走出走頭数別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
6頭 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
7頭 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
8頭 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
9頭 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
10頭 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11頭 1 1 3 4 9 11.1% 22.2% 55.6%
12頭 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
13頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14頭 1 2 0 1 4 25.0% 75.0% 75.0%
16頭 1 1 1 0 3 33.3% 66.7% 100.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

オスカーブレイン(牡2・角川秀樹厩舎)



 重賞初挑戦となった栄冠賞(6月27日)では、逃げて6着と失速したが、前走のサッポロクラシックカップ(7月27日)は単勝10番人気の評価を覆して逃げ切り。4コーナーでは外に逃避するなど粗削りな面も見られるが、底知れないスピードは大きな魅力。ここも自分の競馬に徹し、重賞連勝となるか注目したい。


ザイデルバスト(牡2・角川秀樹厩舎)



 近親には短距離GI馬デュランダルがいる血統。1,000mのフレッシュチャレンジ競走(6月29日)では、後続に2秒6もの大差をつけ、高い素質をアピールした。前走の2歳オープン「サッポロ生ビール黒ラベル特別」(8月17日)では出遅れの影響もあり、勝ち馬からハナ差2着と敗れたが、1ハロン延長で決め手を生かせるか。


ストリーム(牡2・田中淳司厩舎)



 第2回能力検査(3月23日)では幼い面を見せていたが、そこから連勝でウィナーズチャレンジ1競走(6月8日)を制するなど、メキメキと頭角を現した。前走の栄冠賞も3番手から力強く抜け出し、世代最初の重賞タイトルを獲得。今回はおよそ2カ月ぶりの実戦となるが、ここも素質を示しての重賞連覇となるか。


トラジロウ(牡2・角川秀樹厩舎)



 アタックチャレンジ競走(5月18日)で初勝利を挙げた際はゲート入りの課題を露呈したが、2カ月間隔をあけたルビー特別(7月18日)は6馬身差の圧勝。続くターフチャレンジII競走(8月9日)は後方から鋭く追い込み、初の1,200mにも対応した。3連勝の勢いを駆って、重賞タイトル獲得をもくろむ。


リコーシャーマン(牡2・川島洋人厩舎)



 リコーシャーマン(牡2歳・川島洋人厩舎) 1,000mのフレッシュチャレンジ競走(6月22日)を9馬身差圧勝。続くサッポロクラシックカップでは9着と敗れたが、前走の「サッポロ生ビール黒ラベル特別」では4コーナー先頭から押し切り、巻き返しを果たした。豊富な速力は重賞の相手関係でも決して引けを取らないだけに、さらなる前進を狙う。


※五十音順

※出走馬は9月1日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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