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2023.8.15(火)

星雲賞

H31200m

レースガイド

流星のように スピード王を目指す3歳馬たち

2004年、旭川競馬場・ダート1,600mの条件で第1回が行われる。09年の第6回から門別競馬場・2,000m、15年の第12回からは内回り1,600mと施行条件の変遷をたどり、今年から3歳馬限定・1,200mの条件に改められた。北海道スプリントカップが3歳馬限定戦に様変わりするのを翌年に控え、今年は若き短距離王決定戦としての様相を呈する。



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前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制したマイネルシスネロスがハナを奪い、単独先頭で1コーナーを通過。2番手にグリントビートが、3番手にはバンカブルスターがつけ、この3頭が後続を引き離したまま3コーナーに入りました。4コーナーでバンカブルスターがやや後退し、ゴール前の直線はマイネルシスネロスとグリントビートの一騎打ちに。粘るマイネルシスネロスを決勝線の手前でグリントビートが捉え、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

グレードがH2からH3に、出走条件が3歳以上から3歳に、施行距離が1600mから1200mに替わったことで、レースの性質は大きく変化するはず。これまでの傾向は参考記録と見ておいた方が良いかもしれません。一応、過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師(3回)のみです。ちなみに、2017年以前を含む現役トレーナーの通算勝利数を見ると、4勝の堂山芳則調教師が単独トップ、3勝の角川秀樹調教師が単独2位、2勝の米川昇調教師が単独3位。それぞれ、このレースと相性が良い厩舎と言えるのではないでしょうか。

5番人気以下の馬は不振

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[5-5-4-6](3着内率70.0%)、5番人気以下の馬は[0-0-1-20](3着内率4.8%)となっています。前評判が低い馬はほとんど上位に食い込めていません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 2 0 0 5 60.0% 100.0% 100.0%
2番人気 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
3番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
4番人気 1 2 1 1 5 20.0% 60.0% 80.0%
5番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
好走例の多いジョッキーに注目

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役ジョッキーは、阿部龍騎手・小野楓馬騎手・桑村真明騎手の3名となっています。ちなみに、2017年以前を含む現役ジョッキーの通算勝利数を見ると、2勝の阿部龍騎手・石川倭騎手がトップタイでした。これらのジョッキーは引き続きマークしておくべきでしょう。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
阿部龍 2 0 1 2 5 40.0% 40.0% 60.0%
小野楓馬 1 1 1 0 3 33.3% 66.7% 100.0%
宮崎光行 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
桑村真明 0 2 2 0 4 0.0% 50.0% 100.0%
吉原寛人 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
石川倭 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
服部茂史 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
その他の騎手 1 0 0 18 19 5.3% 5.3% 5.3%
前走好走馬が非常に堅実

過去5年の前走着順別成績を見ると、2着以内の馬は[2-5-3-3](3着内率76.9%)、3着以下の馬は[3-0-2-23](3着内率17.9%)となっています。出走条件や施行条件が変更される前とはいえ、前走好走馬の活躍が目立っていた点は頭に入れておきたいところです。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 4 0 0 6 33.3% 100.0% 100.0%
2着 0 1 3 3 7 0.0% 14.3% 57.1%
3着 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
4着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
5着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
8着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11着 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
12着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走の人気も見逃せないポイント

過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[2-2-2-0](3着内率100.0%)、2番人気から7番人気の馬は[3-3-3-17](3着内率34.6%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)となっています。この傾向が続く可能性もありますから、しっかりチェックしておきましょう。

表4前走単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 2 2 0 6 33.3% 66.7% 100.0%
2番人気 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
3番人気 1 2 0 2 5 20.0% 60.0% 60.0%
4番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

サルトアンヘル(牝3・田中淳司厩舎)



 2歳時にブロッサムCで2着。今季は未勝利だが、ヒダカソウC(5月25日)で古馬を相手に4着と善戦するなど素質を示した。久々の1,200m戦となった新冠町ふるさと納税特別(7月26日)では、勝ち馬から0秒4差の3着と前進をアピールしている。1歳下の半弟は、デビューから3連勝で栄冠賞を制したストリーム。弟が躍動した6ハロンの距離で、久々の勝利を狙う。


サワヤカローズ(牝3・米川昇厩舎)



 2歳時にエーデルワイス賞で地元再先着の4着と気を吐き、今年に入ると4戦3勝。特にここ2戦は古馬B1格の相手で、年長馬と同じ斤量を背負いながらも連勝と、ますますの充実がうかがえる。19年のブリーダーズゴールドジュニアCを勝利し、ホッカイドウ競馬所属として札幌2歳Sへも駒を進めた(5着)半兄・ヨハネスボーイに続く、当地重賞制覇を目指す。


ジョルジュ(牡3・松本隆宏厩舎)



 2歳8月のデビュー戦を快勝し、年度末の2歳オープン・シトリン特別を後方から差し切った。今シーズンも、2戦目の稲苗月特別(5月3日)で直線から力強く抜け出して勝利を挙げ、着実に階段を登っている。前走の3歳上1勝クラス(7月23日、札幌競馬場)は、初めての芝の影響もあってか12着という結果に終わったが、この経験は地元の舞台で生きるはずだ。


シーサーペント(牡3・田中淳司厩舎)



 2歳時は2戦1勝。デビュー2戦目のアタックチャレンジを5馬身差で圧勝してからは10か月近い休養を挟んだが、今季2戦目の北斗盃(5月4日)では、重賞初挑戦ながら3着に食い込んだ。デビューから7戦続けて馬券圏内に入り、なおかつ1,200mでは4戦して1、1、2、2着と連対を外していない堅実派。自在に運べる器用さも、ここでは強みになるはずだ。


ブリックロード(牝3・山口竜一厩舎)



 2歳時はデビュー9戦目・シーズン最終戦の未勝利戦での1勝にとどまったが、今年5月の条件戦で2勝目を挙げると、1,200mの梅月賞(5月18日)で抜群のダッシュを利かせて逃げ切り。以後メキメキと頭角を現して目下6連勝と、ここにきての成長度には目を見張るものがある。満を持しての重賞挑戦で、持ち前の先行力を生かせるか注目したい。


※五十音順

※出走馬は8月10日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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