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2023.8.10(木)

ブリーダーズゴールドジュニアカップ

H21700m

レースガイド

若駒が輝く夏 頂点への道のりはまだ続く

 古馬のブリーダーズゴールドカップと並ぶホッカイドウ競馬・夏のハイライトレースとして、2007年に2歳H1格のレースとして創設された。以来、1,600から1,800mの中距離戦として施行されており、北海道2歳優駿(現:JBC2歳優駿)を頂点とする2歳王道路線の中盤に位置する重賞として存在感を示す1戦だ。厳しい夏を乗り越え、2歳戦線の有力馬として名乗りを挙げる若駒の登場に期待したい。



★1着馬の馬主に「ジャスタウェイ」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤は、スタート直後の先行争いを制したポリゴンウェイヴと2番手につけたオーマイグッネスが、ベルピットらの3番手集団をやや引き離す展開に。3コーナーに入るとベルピットがオーマイグッネスやポリゴンウェイヴとの差を詰め、4コーナーでは2頭をインコースからかわしました。ゴール前の直線に入ってからもベルピットの脚色は衰えず、結局2着のオーマイグッネスに2馬身半の差をつけて入線。デビューから3連勝で自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

馬格が明暗を分けそう。過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、490kg未満の馬は[4-5-5-19](3着内率42.4%)、490kg以上の馬は[1-0-0-16](3着内率5.9%)です。大型馬は過信禁物と見るべきでしょう。

人気薄の馬が上位に食い込んだ例も多い

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[2-2-0-1](3着内率80.0%)、2番人気から8番人気の馬は[3-3-5-24](3着内率31.4%)、9番人気以下の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)となっています。単勝1番人気の支持を集めた馬がそれなりに堅実だった一方で、優勝馬5頭のうち3頭を単勝4番人気以下の馬が占めるなど、前評判が低かった馬の好走例も少なくありません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 2 0 1 5 40.0% 80.0% 80.0%
2番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
3番人気 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
4番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
5番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
6番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
7番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
8番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹厩舎と田中淳司厩舎が好成績をマーク

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、角川秀樹調教師、田中淳司調教師(各5回)の2名となっています。なお、2020年以降の過去3年に限ると、3着以内馬9頭のうち8頭を角川秀樹調教師と田中淳司調教師の管理馬が占めていました。いずれもこのレースとは非常に相性が良いと見て良さそうです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 3 2 0 9 14 21.4% 35.7% 35.7%
田中淳司 1 1 3 7 12 8.3% 16.7% 41.7%
桧森邦夫 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
佐々木国明 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
田中正二 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の調教師 0 1 0 15 16 0.0% 6.3% 6.3%
外寄りの枠に入った馬が優勢

過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から5枠の馬は[3-0-1-18](3着内率18.2%)、6枠から8枠の馬は[2-5-4-17](3着内率39.3%)となっています。今年も外寄りの枠に入った馬を重視するべきでしょう。

表3枠番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1枠 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
2枠 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
3枠 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
4枠 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
5枠 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
6枠 1 2 0 5 8 12.5% 37.5% 37.5%
7枠 1 2 2 5 10 10.0% 30.0% 50.0%
8枠 0 1 2 7 10 0.0% 10.0% 30.0%
前走を勝ち切った馬が中心

過去5年の前走着順別成績を見ると、1着の馬は[2-3-3-10](3着内率44.4%)、2着以下の馬は[3-2-2-25](3着内率21.9%)となっています。なお、前走着順が2着以下だったにもかかわらず3着以内となった7頭のうち6頭は、角川秀樹調教師と田中淳司調教師の管理馬でした。このレースと相性が良い厩舎に所属している馬でない限り、前走を勝ち切れなかった馬は強調できません。

表4前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 3 3 10 18 11.1% 27.8% 44.4%
2着 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
3着 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
4着 1 1 0 5 7 14.3% 28.6% 28.6%
5着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
6着 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
7着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
8着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9着 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
10着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

カプセル(牡2・田中淳司厩舎)



 デビュー3戦目の栄冠賞は、序盤のハイラップに対応しきれず3着だったが、続くJRA認定ウィナーズチャレンジ3競走(7月26日)では、距離延長にしっかりと対応して逃げ切った。3月16日、内走路で行われた第1回能検において、800m49秒1の一番時計をマークして逃げ切った素質馬。2度目の重賞挑戦と距離延長で、さらなる前進が見込めそうだ。


サントノーレ(牡2・田中淳司厩舎)



 1,200mのフレッシュチャレンジ(6月7日)は、逃げて6馬身差の圧勝。続くパール特別(6月28日)で距離を1,700mに延ばしたが、3-4コーナー中間で先頭に立つと後続を振り切った。その時の2着馬ルクスシールズは、続くターフチャレンジI競走を大差勝ち。16年北海道2歳優駿で圧倒的な能力を示した父・エピカリスの血が開花するか。


ダバイエスペランサ(牡2・川島洋人厩舎)



 前走のサッポロクラシックカップ(7月27日)は勝ったオスカーブレインにこそ離された6着だったものの、入着争いには顔をのぞかせてはいた。当レース過去10年のうち5勝を挙げている栄冠賞出走組(4着)。キャリア4戦という豊富な経験と1,700mへの距離延長で、持ち前の末脚を生かせるか注目したい。


ティントレット(牡2・柳澤好美厩舎)



 母は現役時代に門別競馬場でデビューし、船橋移籍後に南関東SI・東京プリンセス賞(大井競馬場)を制したマニエリスム。キャリア2戦とも今回の舞台である1,700m戦に出走し、デビュー戦では1分51秒5の好時計で圧勝した。デビュー2戦目のパール特別は出遅れが響いて3着に敗れたが、持ち時計の面ではここでも通用するはずだ。


ブラックバトラー(牡2・田中淳司厩舎)



 母系をたどると本邦の名牝系・シラオキにつながる血統。フレッシュチャレンジ(6月15日)では、先手を奪うと直線で後続をグングンと突き放し、2着馬に2秒0の大差をつけて圧勝した。デビュー戦に続く1,700mの舞台で再度好パフォーマンスを発揮し、12年カイカヨソウ以来となる、キャリア2戦目の当レース制覇となるか。


※五十音順

※出走馬は8月3日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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