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2023.7.27(木)

サッポロクラシックカップ

H31200m

レースガイド

五稜星の夢を追いかけて 若駒の疾走に酔いしれよ

2009年、門別競馬場・ダート1,200mの特別戦として創設。重賞に格上げされた14年より、回次を第1回としてカウントしている。当初は全国の2歳重賞を短期間で集中的に実施する「未来優駿」の1戦に組み込まれており、サンライズカップにその役割が取って変わる前年の19年までは対象競走となっていた。20?22年はJBC2歳優駿の前哨戦に位置づけられていたが、今年は創設当初の条件であった1,200mに距離が短縮された。10月のネクストスター門別を頂点とする2歳6ハロン重賞路線で、6月の栄冠賞から勢力図がどう変化するかにも注目したい。



★クローバー賞(8月20日、札幌競馬場)出走馬選考競走


★1着馬の馬主に「アドマイヤマーズ」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタート直後からオーマイグッネスとベルピットが先行争いを繰り広げたものの、コーナーワークでオーマイグッネスがハナを奪い、ベルピットは2番手に後退。この2頭とアンディジェンが後続を引き離したまま向正面を通過しました。4コーナーに入るとベルピットがオーマイグッネスに外から並びかけ、ゴール前の直線は2頭のマッチレースに。逃げ粘るオーマイグッネスをベルピットが決勝戦の手前でかわし、前走のブリーダーズゴールドジュニアカップに続く自身2度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

10月下旬に門別ダ1200mで施行されていた2018年から2019年、8月下旬から9月上旬に門別ダ1700mで施行されていた2020年から2022年のサッポロクラシックカップは、前走好走馬が優勢。過去5年の前走着順別成績を見ると、3着以内の馬は[4-4-3-7](3着内率61.1%)、4着から10着の馬は[1-1-2-13](3着内率23.5%)、11着以下の馬は[0-0-0-3](3着内率0.0%)、中止の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)です。施行時期や施行コースは変わりますが、直近のパフォーマンスを素直に評価した方が良いかもしれません。

堅く収まりがちな一戦

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[5-3-5-2](3着内率86.7%)、4番人気から5番人気の馬は[0-2-0-8](3着内率20.0%)、6番人気以下の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)となっています。前評判の高い馬が信頼できるレースと見て良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 1 1 0 5 60.0% 80.0% 100.0%
2番人気 2 1 1 1 5 40.0% 60.0% 80.0%
3番人気 0 1 3 1 5 0.0% 20.0% 80.0%
4番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
5番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
桑村真明騎手らに注目しておきたい

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、阿部龍騎手・桑村真明騎手の2名となっています。ちなみに、2017年以前を含む現役ジョッキーの通算勝利数を見ると、3勝の桑村真明騎手が単独トップ、2勝の石川倭騎手が単独2位でした。これらのジョッキーが騎乗している馬は、高く評価して良さそうです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
桑村真明 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
宮崎光行 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
山本咲希到 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
石川倭 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
阿部龍 0 1 3 1 5 0.0% 20.0% 80.0%
井上俊彦 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
岩橋勇二 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
阪野学 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
落合玄太 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の騎手 0 0 0 15 15 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師が好成績をマーク

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、角川秀樹調教師のみとなっています。ちなみに、2017年以前を含む現役トレーナーの通算勝利数を見ても、3勝の角川秀樹調教師が単独トップでした。今年も管理馬を出走させてくるようであれば目が離せません。

表3調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 2 3 3 3 11 18.2% 45.5% 72.7%
松本隆宏 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
川島雅人 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
田中淳司 0 1 1 6 8 0.0% 12.5% 25.0%
田中正二 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
その他の調教師 1 0 1 13 15 6.7% 6.7% 13.3%
前走の最終コーナーを2番手以内で通過した馬は堅実

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内の馬は[3-3-4-2](3着内率83.3%)、3番手から8番手の馬は[2-2-1-18](3着内率21.7%)、9番手以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)となっています。施行時期や施行コースは変わるものの、同様の傾向が続く可能性もあると見るべきでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 3 3 3 2 11 27.3% 54.5% 81.8%
2番手 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
3番手 1 0 0 6 7 14.3% 14.3% 14.3%
4番手 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
5番手 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
6番手 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
7番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
8番手 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
9番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
13番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
16番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

キタサンヒコボシ(牡2・五十嵐冬樹厩舎)



 5月3日のいわゆる「新種牡馬産駒限定」フレッシュチャレンジ(1,000m)を勝利し、続くウィナーズチャレンジ1競走(6月8日)はストリームから2馬身差の2着。重賞初挑戦となった栄冠賞(6月27日)は、1,200mの最内枠の影響もあってか出負けが響いて5着と敗れたが、揉まれる競馬を経験できたのは収穫だろう。父・キタサンミカヅキ譲りのスピードが開花なるか。


クリスタライズ(牡2・佐々木国明厩舎)



 ここ2戦はウィナーズチャレンジに出走し、4,5着と人気を下回る競馬が続いているが、今シーズン開幕日・4月19日のスーパーフレッシュチャレンジ(1,000m)では最内枠から好ダッシュを利かせて逃げ切っており、その年の2歳世代で最初の勝ち星をものにした走りは大いに目立つところ。早い時期から示した能力の高さが、重賞の舞台で輝くか。


ジャティルウィ(牡2・桧森邦夫厩舎)



 母・オリークックは、現役時代に重賞・ローレル賞を制覇。デビュー2戦目のアタックチャレンジ(6月8日、1,000m)を1分00秒6の好時計で圧勝すると、続くウィナーズチャレンジ2競走(6月21日)でも3着と善戦した。前走のスフェーン特別(7月11日)では速い流れに飲み込まれて6着と敗れたが、2度目の1,200m戦となる今回は、巻き返しを期待できそうだ。


ダバイエスペランサ(牡2・川島洋人厩舎)



 デビュー2戦目のアタックチャレンジ(6月14日)では、初めての1,200mに対応して初勝利。続く栄冠賞では、出走馬8頭中7番人気の評価ながら、直線で鋭く追い込み、3着カプセルに1/2馬身差まで迫る4着と見せ場を作っていた。1戦ごとに磨きがかかる末脚を武器に、2度目の重賞挑戦でさらなる前進をもくろむ。


リコーシャーマン(牡2・川島洋人厩舎)



 母・リコーシルエットは現役時代・船橋記念で3着に入るなど短距離戦線で活躍。3月23日の能力検査で1位に入線すると、6月22日のフレッシュチャレンジでも自慢の速力を示した。その時に2着馬につけた着差・9馬身は、今季の1,000mでのフレッシュチャレンジでつけた着差では最大タイ。1ハロン延長を克服し、デビュー2戦目での重賞制覇となるか。


※五十音順

※出走馬は7月20日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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