netkeiba

2023.7.6(木)

ノースクイーンカップ

H21800m

レースガイド

さらなる栄光へ 北の大地に咲く女王の華

2002年、門別競馬場・ダート1,800mの条件で第1回が行われる。当初はホッカイドウ競馬唯一の古馬牝馬重賞として秋季に施行されていたが、11年の第10回より開催時期が夏に移行された。近年は古馬牝馬の重賞路線が整備され、15年に創設されたヒダカソウカップに続く「北の女王決定戦」としてだけでなく、14年より牝馬限定戦として装いを改められたダートグレード競走・ブリーダーズゴールドカップの前哨戦としても位置付けられている。



★『GRANDAME-JAPAN2023』古馬シーズン対象競走


★『カウントアップL(レディス)』対象競走


★1-3着馬に「第35回ブリーダーズゴールドカップ」(8月17日、門別競馬場)の優先出走権を付与


★1着馬の生産牧場に「ダノンスマッシュ」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

1コーナーまで続いた先行争いをクーファアチャラが制し、コーラルツッキーらがこれを追う展開に。クーファアチャラが単独先頭をキープしたまま3コーナーに入ったものの、大外からネーロルチェンテがポジションを押し上げ、4コーナーを通過したところでクーファアチャラに並びかけました。ゴール前の直線に入ってからもクーファアチャラとネーロルチェンテの競り合いは続きましたが、最後はネーロルチェンテが突き放し、1馬身の差をつけて入線。2歳時のブロッサムカップ以来およそ2年8か月ぶりとなる、自身2度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

 過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[4-5-3-13](3着内率48.0%)、6番人気以下の馬は[1-0-2-26](3着内率10.3%)です。臨戦過程を比較する際は、直近のレース結果だけでなく、前走時点での人気に注目しておくべきかもしれません。

単勝「1番人気」の馬が期待を裏切りがち

 過去5年の単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[1-0-0-4](3着内率20.0%)、2番人気から7番人気の馬は[4-5-5-16](3着内率46.7%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-19](3着内率0.0%)となっています。極端な人気薄の馬は上位に食い込めていませんが、単勝「1番人気」馬も過信禁物と見ておいた方が良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
2番人気 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
3番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
4番人気 0 2 1 2 5 0.0% 40.0% 60.0%
5番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
6番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
7番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
石川倭騎手が出走してきたら見逃せない

 過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、石川倭騎手のみとなっています。なお、その石川倭騎手はここ3年連続で3着以内に好走しており、2022年にはネーロルチェンテとのタッグで優勝を果たしました。当レースと相性の良いジョッキーと見て良さそうです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
石川倭 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
松井伸也 1 1 0 1 3 33.3% 66.7% 66.7%
桑村真明 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
吉原寛人 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
阿部龍 0 2 0 1 3 0.0% 66.7% 66.7%
落合玄太 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
服部茂史 0 0 2 1 3 0.0% 0.0% 66.7%
その他の騎手 1 0 1 30 32 3.1% 3.1% 6.3%
所属と馬格をチェックしておきたい

 過去5年の所属別成績を見ると、「北海道」の馬は[3-4-3-33](3着内率23.3%)、北海道以外の馬は[2-1-2-6](3着内率45.5%)となっています。今年も他地区からエントリーしてきた馬がいたら見逃せません。なお、所属が「北海道」、かつ前走馬体重が480kg未満の馬は[0-0-2-19](3着内率9.5%)と不振。「北海道」所属馬を比較する際は、馬格を重視するべきでしょう。

表3所属別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
北海道 3 4 3 33 43 7.0% 16.3% 23.3%
大井 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
川崎 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
佐賀 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
船橋 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
脚質も重要なポイント

 過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内の馬は[4-5-0-4](3着内率69.2%)、3番手以下の馬は[1-0-5-35](3着内率14.6%)となっています。2022年の1着馬と2着馬も、それぞれ前走最終コーナー通過順は2番手以内でした。積極的な競馬をした直後の馬は、高く評価した方が良さそうです。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 2 4 0 2 8 25.0% 75.0% 75.0%
2番手 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
3番手 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
4番手 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
5番手 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
6番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
8番手 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
9番手 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
10番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番手 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
12番手 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
13番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

クーファアチャラ(牝6・田中淳司厩舎)



 昨年の当レースでは逃げて2着と善戦。ホッカイドウ競馬では移籍初戦のヒダカソウCを快勝した後、スプリントから中距離まで、逃げて安定した成績を誇っている。前走のJA門別馬舞米特別(6月22日)では、厳しい展開に巻き込まれ5着に敗れたが、当地の牝馬限定戦では4戦して1,3,2,2着と馬券圏内を外していないだけに、巻き返す可能性は十分だ。


サルサレイア(牝7・堀千亜樹厩舎)



 昨年も大井競馬所属として当レースに参戦。4着と善戦した後はブリーダーズゴールドカップにも駒を進め、地方馬最先着の5着と気を吐いた。半姉は2020年から22年、NAR4歳以上最優秀牝馬の座に輝いたサルサディオーネ。南関東の重賞戦線、そして牝馬のダートグレード戦線で揉まれてきた経験を生かし、キャリア57戦目での待望の重賞初制覇を狙う。


スティールルージュ(牝4・角川秀樹厩舎)



 21年の門別競馬場・第1回能力検査で一番時計をマークし、その後2歳時から4歳時まで、門別・川崎・浦和・船橋で、毎年重賞タイトルを積み重ねてきた。再転入初戦となったヒダカソウC(5月25日)は、2番手に位置したものの勝負所でひと伸びを欠いて5着。キャリアの中で白星を挙げたのは1,600mが最長だけに、巻き返しを遂げるには、距離が鍵となりそうだ。


ネーロルチェンテ(牝6・米川昇厩舎)



 前走のヒダカソウCでは、直線で内々から力強く抜け出し、1番人気に支持されながら6着と敗れた前2年の雪辱を果たした。不得手と思われていた内回りで結果を挙げたことは、当レースに向けて大きな弾みとなるはず。2010年から12年に3連覇を果たしたショウリダバンザイ、17・18年の勝ち馬ジュエルクイーンに続く、当レース3頭目の連覇を果たせるか。


レディオスター(牝4・矢野義幸厩舎)



 21年に門別競馬場でデビューし、同年リリーカップ2着など重賞でも活躍。その後船橋競馬へ移籍し、22年の東京プリンセス賞(大井競馬場)3着など、南関東の牝馬クラシック戦線で活躍した。今回は地元のマリーンカップ(船橋競馬場)以来、およそ3カ月ぶりの実戦。


※五十音順

※出走馬は6月29日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

レース一覧へ