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2023.7.4(火)

グランシャリオ門別スプリント

H31000m

レースガイド

一瞬の煌めきに全てを懸けて 流星の如き高速戦

2011年、競走距離1000メートル以下のレースのみで構成される『地方競馬スーパースプリントシリーズ』のトライアル競走として創設される。当初はオープン特別として施行されていたが、15年よりH3格の重賞競走に格上げされ、20年からはH2格に改められた。北の大地を舞台に行われるワンターン戦は、ホッカイドウ競馬の古馬重賞では唯一の1000m戦。およそ60秒で決着するスピード勝負は、ゲートが開いてからゴールまで、一瞬たりとも見逃せない。



★『スーパースプリントシリーズ2023』対象競走


★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1着馬に「第13回習志野きらっとスプリント」(7月25日、船橋競馬場)の優先出走権を付与


★1着馬の生産牧場に「タワーオブロンドン」の2024年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤は、好スタートを決めたアザワクが難なくハナを奪い、これをグレイトダージーとケイアイサクソニーが追う展開。4コーナーでグレイトダージーがインからアザワクに並びかけ、ゴール前の直線に入りました。その後もアザワクとグレイトダージーの追い比べになり、決勝線の手前でグレイトダージーが差を詰めたものの、結局アザワクがアタマ差だけ凌ぎ切って入線。2020年・2021年に続く当レース3連覇を達成しています。

データ分析

北海道スプリントカップから転戦してきた馬は堅実。過去5年の前走レース別成績を見ると、北海道スプリントカップの馬は[4-3-3-7](3着内率58.8%)、北海道スプリントカップ以外の馬は[1-2-2-31](3着内率13.9%)です。今年も該当馬がいたらしっかりマークしておきましょう。

上位人気馬が強い

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[2-2-1-0](3着内率100.0%)、2番人気から3番人気の馬は[3-2-1-4](3着内率60.0%)、4番人気から8番人気の馬は[0-1-3-21](3着内率16.0%)、9番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっています。波乱の決着となる可能性は低いと見ておいた方が良いかもしれません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 2 1 0 5 40.0% 80.0% 100.0%
2番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
4番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
5番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
田中淳司調教師らが好成績をマーク

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上なのは、角川秀樹調教師・佐久間雅貴調教師・田中淳司調教師の3名となっています。なお、このうち佐久間雅貴調教師と田中淳司調教師は、複数の管理馬が3着以内に好走していました。3名とも、当レースとは相性が良いトレーナーと言えるでしょう。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 3 0 0 1 4 75.0% 75.0% 75.0%
田中淳司 1 3 2 5 11 9.1% 36.4% 54.5%
廣森久雄 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
佐久間雅貴 0 1 1 5 7 0.0% 14.3% 28.6%
小野望 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
安田武広 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
松本隆宏 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 0 0 0 22 22 0.0% 0.0% 0.0%
直近のパフォーマンスを素直に評価したい

過去5年の前走着順別成績を見ると、3着以内の馬は[2-3-2-7](3着内率50.0%)、4着以下の馬は[3-2-3-31](3着内率20.5%)となっています。なお、前走レースが北海道スプリントカップ以外だった馬に限ると、3着以内の馬は[1-2-2-7](3着内率41.7%)、4着以下の馬は[0-0-0-24](3着内率0.0%)です。前走が北海道スプリントカップ以外のレース、かつその前走で4着以下に敗れてしまった馬は強調できません。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 0 3 1 2 6 0.0% 50.0% 66.7%
2着 2 0 0 5 7 28.6% 28.6% 28.6%
3着 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
4着 0 1 1 4 6 0.0% 16.7% 33.3%
5着 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 1 0 0 5 6 16.7% 16.7% 16.7%
8着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
10着 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
11着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
12着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
13着 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
14着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
15着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
16着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走出走頭数も見逃せないポイント

過去5年の前走出走頭数別成績を見ると、9頭以下の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)、10頭以上の馬は[5-5-5-26](3着内率36.6%)となっています。極端に出走頭数が少ないレースを経由してきた馬は、過信禁物と見るべきでしょう。

表4前走出走頭数別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
6頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
7頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
8頭 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
9頭 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10頭 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
11頭 1 1 2 6 10 10.0% 20.0% 40.0%
12頭 0 1 0 9 10 0.0% 10.0% 10.0%
13頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14頭 1 2 2 2 7 14.3% 42.9% 71.4%
15頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
16頭 2 1 1 5 9 22.2% 33.3% 44.4%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

スティールペガサス(牡6・角川秀樹厩舎)



 昨年9月のウポポイオータムスプリントから道営スプリント、エトワール賞と、地元の6ハロン重賞では3連勝。前走の北海道スプリントカップ(6月1日)でも、勝ったケイアイドリーからおよそ2馬身半差3着と善戦した。今回は2歳時のアタックチャレンジ競走、実に4年ぶりとなる1,000m戦。究極のスピード勝負を制してこそ、真の北の短距離王の座に輝く。


スペシャルエックス(牡3・田中淳司厩舎)



 今年初戦のエトワール賞(4月27日)ではスティールペガサスの2着。前走の北海道スプリントカップは7着と敗れはしたものの、メンバー唯一の3歳馬ながら、JRAの快速馬を相手に、前半3ハロン33秒7の激しい先行争いに加わっていた。2歳時から地方他地区・JRA勢の一線級を相手に磨いた速度と53kgの軽量を生かし、年長馬をスピードで制圧するか。


スマートダンディー(牡9・田中淳司厩舎)



 JRAで10勝、オープン特別・リステッド競走を5勝という実績を挙げ、今回がホッカイドウ競馬への移籍初戦。当地門別では昨年の北海道スプリントカップに出走し、勝ったダンシングプリンスにクビ差2着まで詰め寄った経歴がある。デビューから6年連続で白星を挙げ、キャリア42戦目にして初めての1,000m戦。豊富な経験を武器に、初めての重賞タイトルを目指す。


フジノパンサー(牡10・米川昇厩舎)



 昨シーズンはエトワール賞で待望の重賞制覇を飾るなど、10戦3勝。10歳を迎えた今年も「丸くなるな、星になれ。特別」(5月11日)でクビ差2着と善戦するなど、自慢の末脚に翳りはみられない。当レースは19年に一度出走しており、レコード勝ちを収めたメイショウアイアンから0秒2差4着。衰えを知らないベテランが、重賞2勝目を狙う。


ベストマジック(牡7・田中淳司厩舎)



 今季からホッカイドウ競馬に転入し3戦1勝。JRA所属時から見せていた先行力の一端は、5ハロンの舞台で輝きそうだ。本馬の半兄は、現役時代に米GI・ブリーダーズCジュベナイルを勝利し、種牡馬としても今年のケンタッキーダービー馬Mageを送り出したGood Magic。世界的にも有数の良血が、北海道の地で開花となるか。


※五十音順

※出走馬は6月22日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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