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2022.11.10(木)

道営記念

H12000m

レースガイド

それぞれの想いを乗せて 熱い大団円を見逃すな

1958年に札幌競馬場で第1回が行われ、97年の第40回に初めて、現在と同じ門別競馬場・ダート2,000mの条件で施行された。2002年の第45回からは、出走馬の一部をファン投票によって選出、またその年の開催最終日・最終レースに実施されるのが慣例となった。
シーズンの掉尾を飾るにふさわしい王者決定戦は、冬の気配をほのかに纏った夜空の下、チャンピオンディスタンス・2,000mの舞台で繰り広げられる。



★『カウントアップM(ミドル・マイル)』対象競走

★1着馬の生産牧場に「リオンディーズ」の2023年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤から向正面までは、ハナに立ったサンビュートをリンノレジェンドらが追う展開。3?4コーナーでまずテーオーフォースが、続いて中団から押し上げたクインズサターンが先頭に並びかけ、4コーナーを周り切ったところでクインズサターンが単独先頭となりました。
ゴール前の直線ではルールソヴァール、リコーワルサー、オタクインパクトらが脚を伸ばしたものの、結局先に抜け出したクインズサターンが2着のオタクインパクトに1馬身半の差をつけてゴール。2020年に続く道営記念“連覇”を達成しています。

データ分析

臨戦過程も重要なポイント。過去5年の前走レース別成績を見ると、瑞穂賞の馬は[2-3-4-10](3着内率47.4%)、瑞穂賞以外の馬は[3-2-1-40](3着内率13.0%)です。今年もまずは瑞穂賞を経由してきた馬に注目するべきでしょう。

上位人気の馬ほど信頼できる

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[3-3-1-3](3着内率70.0%)、3?6番人気の馬は[2-1-4-13](3着内率35.0%)、7番人気以下の馬は[0-1-0-34](3着内率2.9%)となっています。
超人気薄の馬が馬券に絡んだ例は少ないので、前評判が高い馬を素直に重視すべきかもしれません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
単勝人気順 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1 2 1 1 5 20.0% 60.0% 80.0%
3番人気 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
4番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
このレースと相性の良いジョッキーに注目

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上なのは、岩橋勇二騎手、落合玄太騎手、服部茂史騎手、宮崎光行騎手の4名となっています。
なお、現役ジョッキーに限定した2016年以前を含む騎手別の通算勝利数を見ると、五十嵐冬樹騎手が4勝で単独トップ、服部茂史騎手、宮崎光行騎手が3勝で2位タイ、井上俊彦騎手、落合玄太騎手が2勝で4位タイとなっていました。このレースに実績があるジョッキーの騎乗馬は高く評価したいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
調教師 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
落合玄太 2 0 0 2 4 50.0% 50.0% 50.0%
阿部龍 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
岡部誠 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
五十嵐冬樹 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
宮崎光行 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
岩橋勇二 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
井上俊彦 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
石川倭 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
服部茂史 0 0 3 2 5 0.0% 0.0% 60.0%
吉原寛人 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
その他の騎手 0 0 0 26 26 0.0% 0.0% 0.0%
前走を勝ち切っている馬は堅実

過去5年の前走着順別成績を見ると、1着の馬は[3-2-2-10](3着内率41.2%)、2?4着の馬は[2-3-2-23](3着内率23.3%)、5着以下の馬は[0-0-1-17](3着内率5.6%)となっています。
前走好走馬、特に前走を勝ち切っている馬は、それなりに信頼できると見て良いでしょう。

表3前走着順別成績(過去5年)
前走着順別成績 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 3 2 2 10 17 17.6% 29.4% 41.2%
2着 1 1 0 9 11 9.1% 18.2% 18.2%
3着 0 1 1 6 8 0.0% 12.5% 25.0%
4着 1 1 1 8 11 9.1% 18.2% 27.3%
5着 0 0 0 10 10 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
7着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
15着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
馬格が明暗を分けそう

過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、500kg未満の馬は[2-0-0-18](3着内率10.0%)、500kg以上の馬は[3-5-5-32](3着内率28.9%)となっています。比較的小柄な馬は、過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
前走最終コーナー通過順 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
440kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
450kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
460kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
470kg台 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
480kg台 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
490kg台 1 0 0 7 8 12.5% 12.5% 12.5%
500kg台 2 2 1 8 13 15.4% 30.8% 38.5%
510kg台 1 1 2 7 11 9.1% 18.2% 36.4%
520kg台 0 0 0 8 8 0.0% 0.0% 0.0%
530kg台 0 0 1 5 6 0.0% 0.0% 16.7%
540kg台 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
560kg台 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%

(伊吹 雅也)

有力情報馬



☆クインズサターン(牡9歳・安田武広厩舎)


 昨年の当レースでは、勝負所で積極的に動くと4コーナー先頭から押し切り、ササノコバン(94・95年)以来26年ぶりの連覇を達成した。今年は10カ月の休養を経て、復帰戦の長月特別(9月14日)を勝利。瑞穂賞(10月13日)4着から臨むローテーションは昨年と一緒で、ファン投票第1位の声援に応え、史上初めての「グランプリ3連覇」を狙う。


☆シルトプレ(牡3歳・米川昇厩舎)


 今年は北斗盃(4月28日)、北海優駿(6月16日)の2冠を制覇。2年連続の3冠がかかった王冠賞(8月16日)は、不良馬場の影響もあってかエンリルの逃げ切りを許したが、続くダービーグランプリ(10月2日、盛岡競馬場)でリベンジを果たした。今度は古馬の強豪を打ち破り、19年リンノレジェンド以来3年ぶりの、3歳馬による当レース制覇をもくろむ。(ファン投票第3位)


☆ドテライヤツ(牡5歳・角川秀樹厩舎)


 馬名意味は紀州弁で「偉大なことをする人」。転入2戦目のエトワール賞(5月4日)は大きく出遅れた影響もあって9着だったが、その後はレースぶりが安定。当地では2度目の重賞挑戦となった瑞穂賞では、後方追走から大外で力強く抜け出して重賞初制覇を飾った。前哨戦を制した勢いを駆って、頂点を狙う。(ファン投票第13位)


☆リンノレジェンド(牡6歳・角川秀樹厩舎)


 今年当初は苦戦を強いられたが、シーズン6走目のエピファネイア・プレミアム(8月18日)では、2番手追走から前3頭の激戦をアタマ差抜け出して、昨年の瑞穂賞以来となる白星を挙げた。3歳時には黒潮盃(大井競馬場)・ダービーグランプリ連覇で臨んだ当レースを逃げ切り。過去3年はファン投票第3位→4位→4位で、根強い応援の声に応えたい。


☆ルールソヴァール(セン10歳・田中淳司厩舎)


 2走前の赤レンガ記念(6月23日)は4着と、当地では初めて馬券圏外という結果に終わったが、およそ3カ月の休養を挟んだ旭岳賞(9月15日)では、早め先頭からサンビュートの猛追をクビ差しのぎ、2年ぶりのタイトル獲得を果たした。当レースは過去2年2、3着と惜しい競馬が続いているが、「3度目の正直」で古豪健在をアピールする。(ファン投票第6位)




(五十音順、文・山下広貴)

※出走馬は11月3日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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