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2022.10.13(木)

瑞穂賞

H21800m

レースガイド

いざグランプリロードへ 秋風に駆ける歴戦の猛者たち

1968年、岩見沢競馬場・ダート1,400mの条件で第1回が行われる。一時期は春に施行されていたが、01年の第34回からは開催時期が秋に定着した。古馬の中距離戦線では、グランプリレース・道営記念前最後の重賞競走。今シーズン王道を歩んできた一線級が、大一番を前にどのようなパフォーマンスを見せるか注目だ。



★『カウントアップM(ミドル・マイル)』対象競走

★1着馬の馬主に「デクラレーションオブウォー」の2023年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

好スタートからまずハナを切ったのはリンノレジェンド。縦長の展開となる中、先頭をキープしたまま向正面を通過しました。3コーナーに入ると、道中で4番手につけていたリコーワルサーが一気にポジションを押し上げ、先頭で4コーナーを通過。しかし、逃げ粘るリンノレジェンドがゴール前の直線で差し返し、自身6度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

馬格に注目したい一戦。過去5年の前走馬体重別成績を見ると、510kg未満の馬は[5-5-1-9](3着内率55.0%)、510kg以上の馬は[0-0-4-13](3着内率23.5%)です。大型馬は過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

6番人気以下の馬は3着以内なし

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[4-4-3-4](3着内率73.3%)、4~5番人気の馬は[1-1-2-6](3着内率40.0%)、6番人気以下の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)となっています。前評判が高い馬を素直に重視すべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
単勝人気順 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 0 1 2 2 5 0.0% 20.0% 60.0%
2番人気 4 0 1 0 5 80.0% 80.0% 100.0%
3番人気 0 3 0 2 5 0.0% 60.0% 60.0%
4番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
5番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
6番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師、田中淳司調教師が好成績

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、角川秀樹調教師、田中淳司調教師の2名となっています。角川秀樹調教師の管理馬が出走しなかった2021年も、田中淳司調教師の管理馬であるルールソヴァールが3着に食い込みました。いずれもこのレースとは相性が良いトレーナーと言って良さそうです。

表2調教師別成績(過去5年)
調教師 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 2 1 0 3 6 33.3% 50.0% 50.0%
田中淳司 1 2 1 3 7 14.3% 42.9% 57.1%
桧森邦夫 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
櫻井拓章 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
松本隆宏 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
川島雅人 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
米川昇 0 0 2 1 3 0.0% 0.0% 66.7%
安田武広 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
堂山芳則 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の調教師 0 0 0 10 10 0.0% 0.0% 0.0%
大敗直後の馬は割り引きが必要

過去5年の前走着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-5-5-13](3着内率51.9%)、5着以下の馬は[1-0-0-9](3着内率10.0%)となっています。直近のレースで大きく敗れてしまった馬は強調できません。

表3前走着順別成績(過去5年)
前走着順別成績 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 1 2 5 10 20.0% 30.0% 50.0%
2着 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
3着 1 3 0 2 6 16.7% 66.7% 66.7%
4着 1 1 1 3 6 16.7% 33.3% 50.0%
5着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
8着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走で先行していた馬は堅実

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内の馬は[4-3-4-7](3着内率61.1%)、3番手以下の馬は[1-2-1-15](3着内率21.1%)となっています。なお、2019年以降の過去3年に限ると、2番手以内の馬は[3-2-3-5](3着内率61.5%)、3番手以下の馬は[0-1-0-11](3着内率8.3%)でした。前走の内容を比較する際は、道中の位置取りにも注目しておきましょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
前走最終コーナー通過順 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 3 2 3 4 12 25.0% 41.7% 66.7%
2番手 1 1 1 3 6 16.7% 33.3% 50.0%
3番手 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
4番手 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
5番手 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
6番手 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
7番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%

(伊吹 雅也)

有力情報馬



☆クインズサターン(牡9歳・安田武広厩舎)


 昨年の道営記念では、4コーナーで先頭に立つ強気の競馬で、94・95年ササノコバン以来の同レース連覇を果たした。今シーズンは捻挫の影響もあって始動が遅れたが、今年初戦の長月特別(9月14日)では、およそ10カ月の休養明けをものともせずに快勝。史上初の「道営記念3連覇」に向け、どのような走りを見せるか注目だ。


☆グリントビート(牡5歳・川島洋人厩舎)


 今季初戦を2着のあと3連勝で臨んだ星雲賞(7月21日)では、逃げたマイネルシスネロスとの一騎打ちを制し、重賞制覇を成し遂げた。その後オープン特別の2戦では、59kgの斤量が響いて4、2着と敗れたが、今回は57kgで臨めるぶん、レースはしやすくなるはず。重賞初挑戦となった昨年の当レース5着から、この1年での成長を見せられるか。


☆ドテライヤツ(牡5歳・角川秀樹厩舎)


 今年転入後の2戦こそ振るわなかったが、その後は徐々に成績が安定。2走前のレイデオロ・プレミアム(9月1日)で約1年7カ月ぶりの白星を挙げると、続く長月特別でも、クインズサターンから半馬身差の2着と善戦した。展開・馬場の注文がつかない「レース巧者」ぶりを生かし、デビュー以来3度目の重賞挑戦で上位進出をもくろむ。


☆フローリン(牡7歳・田中淳司厩舎)


 JRA・南関東でオープンクラスを経験。赤レンガ記念(6月23日)では直線での追い比べから力強く抜け出し、転入初戦から存在感を鮮烈にアピールした。およそ3カ月ぶりの実戦となった旭岳賞(9月15日)では、上位2頭の叩き合いから離れた3着だったが、休み明けを叩かれた今回は上積みが見込める。


☆リンノレジェンド(牡6歳・角川秀樹厩舎)


 2歳時から活躍を続けて19年道営記念など6つの重賞タイトルを重ね、今季はエピファネイア・プレミアム(8月18日)を2番手追走から勝利。必ずしも「逃げ」の戦法にこだわる必要はなくなったと言える。道中を自分のリズムで運べれば、97年から00年に4連覇を果たしたオースミダイナー以来、22年ぶりの当レース連覇が近づく。



(五十音順、文・山下広貴)

※出走馬は10月6日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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