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2022.9.22(木)

サンライズカップ

H11800m

レースガイド

目指すは2歳の頂点 未来は陽光の先に輝く

2001年に創設。創設当初から、北海道2歳優駿の前哨戦として位置づけられた2歳重賞であったが、15年にそれまでのH3からH2に格上げ、18年にはそれまでの1,700mから創設時の1,800mに距離が変更され、JBC2歳優駿が創設された20年からは、H1に格上げされるとともに、地方競馬の2歳重賞シリーズ「未来優駿」に組み込まれた。大一番・JBCに向けて、地元の有力な若駒たちが激突する1戦。昨年からは「未来優駿」とダートグレード競走で構成される「2歳チャンピオンシリーズ」としても位置付けられ、昨年の覇者・ナッジはその後JBC2歳優駿で2着に入り、同シリーズ初代覇者の座に輝いた。



★『未来優駿2022』『2歳チャンピオンシリーズ2022』対象競走

★1着馬の馬主に「マクフィ」の2023年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制し、まずハナを切ったのはシャルフジン。モーニングショーらがこれに続き、7番手までの各馬が一団となったまま向正面を通過しました。
3~4コーナーに入るとシャルフジンが後続を引き離し、中団から押し上げたナッジが2番手に。ゴール前の直線はシャルフジンとナッジによる追い比べとなりましたが、最後はナッジが1馬身1/2の差をつけて入線し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

直近のパフォーマンスを素直に評価した方が良さそう。過去5年の前走着順別成績を見ると、1着の馬は[3-2-1-5](3着内率54.5%)、2~5着の馬は[2-3-4-19](3着内率32.1%)、6着以下の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)です。大敗直後の馬は上位に食い込む可能性が低いと見るべきでしょう。

上位人気馬はそれなりに堅実

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[0-4-3-3](3着内率70.0%)、3~5番人気の馬は[4-0-1-10](3着内率33.3%)、6番人気以下の馬は[1-1-1-21](3着内率12.5%)となっています。2番人気以内の馬が勝ち切れていない点は気になるものの、上位人気馬の好走率が低いわけではありません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
単勝人気順 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 0 1 3 1 5 0.0% 20.0% 80.0%
2番人気 0 3 0 2 5 0.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
4番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
5番人気 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
8番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
9番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
田中淳司調教師らの管理馬に注目

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、田中淳司調教師のみとなっています。なお、2016年以前を含む調教師別の通算勝利数を見ると、角川秀樹調教師と堂山芳則調教師が3勝でトップタイ、田中淳司調教師、田中正二調教師、村上正和調教師、米川昇調教師が2勝で3位タイでした。
これらのトレーナーは、このレースと比較的相性が良い調教師と言えるでしょう。

表2調教師別成績(過去5年)
調教師 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
田中淳司 1 3 0 9 13 7.7% 30.8% 30.8%
小野望 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
村上正和 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
田中正二 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
米川昇 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
佐々木国明 0 1 1 0 2 0.0% 50.0% 100.0%
角川秀樹 0 0 1 10 11 0.0% 0.0% 9.1%
川島雅人 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
川島洋人 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
桧森邦夫 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の調教師 0 1 0 11 12 0.0% 8.3% 8.3%
大型馬は期待を裏切りがち

過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、500kg未満の馬は[4-4-5-21](3着内率38.2%)、500kg以上の馬は[1-1-0-13](3着内率13.3%)となっています。
なお、2019年以降の過去3年に限ると、500kg未満の馬は[3-3-3-13](3着内率40.9%)、500kg以上の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)です。大型馬は評価を下げた方が良いかもしれません。

表3前走馬体重区分別成績(過去5年)
前走馬体重区分別成績 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
430kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
440kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
450kg台 0 3 2 2 7 0.0% 42.9% 71.4%
460kg台 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
470kg台 1 0 1 5 7 14.3% 14.3% 28.6%
480kg台 1 1 0 6 8 12.5% 25.0% 25.0%
490kg台 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
500kg台 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
510kg台 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
520kg台 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
近年は前走の最終コーナーを先頭で通過した馬が不振

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、1番手の馬は[0-2-1-8](3着内率27.3%)、2~7番手の馬は[5-3-4-20](3着内率37.5%)、8番手以下の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)となっています。
なお、2019年以降の過去3年に限ると、1番手の馬は[0-1-0-8](3着内率11.1%)、2~7番手の馬は[3-2-3-10](3着内率44.4%)、8番手以下の馬は[0-0-0-3](3着内率0.0%)でした。近年の傾向を重く見るならば、前走の最終コーナーを先頭で通過した馬は過信禁物と見るべきでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
前走最終コーナー通過順 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 0 2 1 8 11 0.0% 18.2% 27.3%
2番手 2 0 1 6 9 22.2% 22.2% 33.3%
3番手 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
4番手 2 0 1 3 6 33.3% 33.3% 50.0%
5番手 1 1 1 6 9 11.1% 22.2% 33.3%
6番手 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
7番手 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
8番手 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力情報馬



☆オーマイグッネス(牡2歳=角川秀樹厩舎)


 5月のデビューからここまで5戦を消化し、1度も複勝圏を外していない安定感の持ち主。近3走は僚馬・ベルピットの後塵を拝する形が続いているが、着差は半馬身、2馬身半、3/4馬身と悲観する内容ではない。持ち前の先行力を武器に身近なライバルを逆転し、「最強の1勝馬」返上をもくろむ1戦となりそうだ。


☆グラビティモデル(牡2歳=角川秀樹厩舎)


 母はダートグレード競走5勝のグラッブユアハート。7月7日のデビュー戦(1,100m)は若さを見せながらも7馬身差の圧勝。続くルビー特別(7月19日)では差す競馬に、前走の2歳オープン(8月16日)では1,700mに対応した。サッポロクラシックカップで「1・2・3フィニッシュ」を果たした角川秀樹調教師が、「四本目の矢」を送り出す。


☆コルドゥアン(牡2歳=米川昇厩舎)


 重賞初挑戦のデビュー4戦目・栄冠賞(6月28日)を大外一気の末脚で差し切り、大波乱の立役者となった。距離を延ばした前走・ブリーダーズゴールドジュニアカップは、逃げ・先行馬が残る展開のなか、上がり3ハロン最速の脚で追い込み4着と善戦。2度目の中距離戦で、持ち前の末脚をさらに生かせるか。


☆タイガーチャージ(牡2歳=田中淳司厩舎)


 デビューから一貫して中距離を使われており、3戦目のJRA認定ターフチャレンジ1競走(7月13日)では、今回と同じ1,800mで白星を挙げた。半兄は19年に東京ダービー(大井競馬場)を制したヒカリオーソ。芝のレースに挑戦したコスモス賞(8月13日、JRA札幌競馬場)は6着に敗れたが、経験を胸に巻き返しを誓う。


☆ベルピット(牡2歳=角川秀樹厩舎)


 前走のサッポロクラシックカップでは、逃げたオーマイグッネスとの追い比べをゴール前で抜け出し、ブリーダーズゴールドジュニアカップに続く重賞連覇を果たした。デビューから1戦ごとに階段を上がって4戦4勝、重賞2勝の実績はここでも揺るがない。大一番・JBC2歳優駿へ、地元の総大将として名乗りを挙げる。



(五十音順、文・山下広貴)

※出走馬は9月15日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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