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2022.9.15(木)

旭岳賞

H22000m

レースガイド

「収穫の秋」はここから 王者の頂を目指して

2015年に創設。当初は同年に新設された内回りコースを使用した1,600mの条件で行われていたが、18年の第4回から現在の条件に改められた。7月の星雲賞からおよそ2カ月の間を置き、秋の古馬中距離重賞戦線の幕開けを告げる1戦。瑞穂賞・道営記念へとつながるチャンピオンロードへの序章は、人馬の力量がストレートに反映される2,000mの距離を舞台に繰り広げられる。



★1着馬の生産牧場に「ゴールドドリーム」の2023年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

★『カウントアップM(ミドル・マイル)』対象競走

前年ハイライト

レースの序盤は、まず先頭に立ったリンノレジェンドをリコーワルサーらが追う展開。4コーナーでリコーワルサーがリンノレジェンドをかわし、そのすぐ後ろに中団からクインズサターンとサンビュートが押し上げて、ゴール前の直線に入りました。
残り200m地点を過ぎたところまでは3頭が並走していたものの、この争いからリンノレジェンドが遅れ、最後はクインズサターンとサンビュートが並んで入線。結局アタマ差でクインズサターンが競り勝ち、自身3度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

前走で人気の中心だった馬は堅実。過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[3-2-2-1](3着内率87.5%)、2~7番人気の馬は[2-3-3-20](3着内率28.6%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)です。臨戦過程を比較する際は、前走時点での人気にも注目しておきましょう。

1番人気馬は第1回から7年連続で連対中

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[4-1-0-0](3着内率100.0%)、2~6番人気の馬は[1-4-5-15](3着内率40.0%)、7番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっています。
ちなみに、2015年に施行された第1回の優勝馬アウヤンテプイ、2016年に施行された第2回の優勝馬オヤコダカも単勝1番人気でした。2021年に単勝1番人気の支持を集めたサンビュートは2着どまりだったものの、1着馬とはアタマ差。もっとも前評判の高い馬は素直に信頼して良さそうです。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
単勝人気順 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4 1 0 0 5 80.0% 100.0% 100.0%
2番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
3番人気 0 1 2 2 5 0.0% 20.0% 60.0%
4番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
6番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
田中淳司調教師らが好成績

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上なのは、角川秀樹調教師、田中淳司調教師、米川昇調教師の3名となっています。異なる4頭の管理馬がそれぞれ1回ずつ3着以内に好走している田中淳司調教師あたりは、比較的相性の良いトレーナーと言えるでしょう。

表2調教師別成績(過去5年)
調教師 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 2 0 1 1 4 50.0% 50.0% 75.0%
田中淳司 1 2 1 6 10 10.0% 30.0% 40.0%
米川昇 1 1 0 0 2 50.0% 100.0% 100.0%
安田武広 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
堂山芳則 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
桧森邦夫 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
佐久間雅貴 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
川島雅人 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
田中正二 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の調教師 0 0 0 12 12 0.0% 0.0% 0.0%
前走を勝ち切っている馬は堅実

過去5年の前走着順別成績を見ると、1着の馬は[3-2-0-2](3着内率71.4%)、2~8着の馬は[2-3-5-19](3着内率34.5%)、9着以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)となっています。直近のレースを勝って勢いに乗っている馬は見逃せません。

表3前走着順別成績(過去5年)
前走着順別成績 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 3 2 0 2 7 42.9% 71.4% 71.4%
2着 0 2 2 6 10 0.0% 20.0% 40.0%
3着 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
4着 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
5着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
7着 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
8着 2 0 0 1 3 66.7% 66.7% 66.7%
9着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
10着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
14着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
近年は馬格も重要なポイント

過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、490kg未満の馬は[1-1-2-9](3着内率30.8%)、490kg以上520kg未満の馬は[3-3-2-13](3着内率38.1%)、520kg以上の馬は[1-1-1-6](3着内率33.3%)となっています。
ただし、2019年以降の過去3年に限ると、490kg未満の馬は[0-0-1-5](3着内率16.7%)、490kg以上520kg未満の馬は[3-2-2-9](3着内率43.8%)、520kg以上の馬は[0-1-0-4](3着内率20.0%)でした。近年の傾向を重視するならば、前走の馬体重が500kg前後だった馬を高く評価したいところです。

表4前走馬体重区分別成績(過去5年)
前走馬体重区分別 1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
420kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
450kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
460kg台 0 0 2 0 2 0.0% 0.0% 100.0%
470kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
480kg台 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
490kg台 2 1 0 5 8 25.0% 37.5% 37.5%
500kg台 0 2 1 4 7 0.0% 28.6% 42.9%
510kg台 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
520kg台 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
530kg台 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
540kg台 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
560kg台 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%

(伊吹 雅也)

有力情報馬



☆サンビュート(セン5歳・堂山芳則厩舎)


 オフシーズンは大井競馬に移籍し、重賞・金盃で4着と善戦するなど活躍。今季は夏にホッカイドウ競馬に再移籍後、ハービンジャー・プレミアム(7月20日)、準重賞・うらかわオープン(8月4日)と白星を挙げている。昨年の当レースで、クインズサターンと激闘を演じたのは記憶に新しいところ。連勝の余勢を駆って、待望の重賞タイトル獲得なるか。


☆テーオーフォース(牡7歳・田中淳司厩舎)


 昨シーズンにJRAのオープンクラスからホッカイドウ競馬へ移籍し、勝てないまでも7戦すべて掲示板に入るという安定した走り。今季初戦のコスモバルク記念(4月21日)は、早めに先頭に立つと後続を寄せ付けず、ついに「善戦マン」を卒業した。今回はそれ以来およそ5カ月ぶりというハンデをはねのけ、重賞連覇を目指す。


☆フローリン(牡7歳・田中淳司厩舎)


 JRAのダート戦で4勝を挙げ、大井競馬での3戦を経てホッカイドウ競馬に転入。赤レンガ記念(6月23日)では3番手から直線で力強く抜け出し、転入初戦からいきなり結果を残した。7歳馬ながらキャリアはまだ23戦で、夏場は英気を養ったぶんの伸びしろも見込めそう。前回と同じ2,000mの舞台で、さらなる進化をアピールする。


☆リンノレジェンド(牡6歳・角川秀樹厩舎)


 今季初頭こそ不振が続いていたが、赤レンガ記念5着で復調への手がかりをつかむと、続くハービンジャー・プレミアム(7月20日)は3着、前走のエピファネイア・プレミアム(8月18日)で今季初白星を飾った。近況は2番手で控える形にも対応し、「徹底先行」のレーススタイルからの変化もうかがえる。重賞6勝馬が、完全復活への足掛かりをつかむ。


☆ルールソヴァール(セン10歳・田中淳司厩舎)


 今年初戦のキズナ・プレミアム(5月5日)を鮮やかに差し切り、健在をアピール。前走の赤レンガ記念では4着と、門別のレースでは初めて馬券圏内を外す結果となったが、勝ったフローリンと0秒4差ならば悲観する内容ではない。18年にJpnIII・佐賀記念を制するなど実績はナンバーワン。2年前の当レース以来、久々の重賞タイトル獲得をもくろむ。



(五十音順、文・山下広貴)

※出走馬は9月8日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。

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